「VIVANT」初回の伏線、2度目の回収 ネット考察班が“的中”「マジ鋭い」「着眼点スゴイ」

[ 2023年9月7日 07:02 ]

日曜劇場「VIVANT」の主人公・乃木憂助を演じる堺雅人(C)TBS
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 俳優の堺雅人(49)が主演を務める今夏最大の話題作、TBS日曜劇場「VIVANT(ヴィヴァン)」(日曜後9・00)は、3日に第8話が放送された。初回で放送された主人公・乃木憂助(堺)の能力が、第8話でも生かされた内容となり、ネット上では“考察班”からさまざまな声が上がっている。

 <以下ネタバレ有り>

 表向きは「丸菱商事の社員」という肩書きで、その実態は自衛隊の精鋭部隊「別班」の一員・乃木は、幼い頃バルカ共和国で生き別れ、現在はテロ組織「テント」のリーダーとなった実の父「ノゴーン・ベキ」(役所広司)と会うため、テントへの潜入作戦をともにしていた別班の仲間を銃撃し“裏切り”、テントのアジトへ潜入。乃木はこれまで探し続けていた父とようやく対面したが…という展開。

 乃木は「F(エフ)」という別人格を持ち、米ミリタリースクールを全科目首席で卒業するほど超優秀な人物ということが、これまでの放送で判明している。そして初回の放送で、「素手で物の重さが分かる」という特技があることが明かされていた。

 この「手で物の重さが分かる」能力は、第8話までの放送で「2度」重大な役割を果たしている。

 初回、丸菱商事の社員としてバルカ共和国を訪れていた際、ドラムが乃木のカバンに盗聴器を付ける。この時点で乃木は盗聴器に気付いていないと思われていたが、のちに「絶妙に変化した重さ」によって、自身に盗聴器が仕掛けられたことを把握していた…と判明した。

 続けて第8話。ベキやノコル(二宮和也)ら「テント」幹部メンバーとともに、テントが経営する児童養護施設を訪れたシーン。施設長(音尾琢真)がベキに米の配給の増量を求めた際、乃木は皿に盛られた米を素手で測り、施設長が米を着服していたことを暴いた。

 このシーンのあと、これまで実の息子・乃木に突き放した態度をとっていたベキが態度を一変させ、息子として受け入れるようになる。

 物語の中で「なぜベキが急に態度を入れ替えたのか」は描かれていないが、実は乃木の「手で物の重さが分かる」能力が関係している。

 第8話冒頭、ベキは乃木に銃を手渡し、仲間である黒須駿(松坂桃李)を「殺せ」と命じる。その後、ノコルが「父さんの銃が汚れる」と言って自身の銃を渡し、乃木はノコルの銃を使って黒須に向かって発砲。一発目が黒須のほほをかすめたため、次は外すまいと、黒須の額にピタリと銃口を当てて二発目を発砲…するも空砲だった。

 ベキは、自身に会うためだけに仲間を裏切り、殺してきた乃木の倫理観を疑っていた。だが、乃木が「手で物の重さが分かる」ことを目の当たりにし、銃弾が一発分しか入っていないことを理解した上でのあの行動だったことが判明し、「仲間を裏切るような男ではない」と分かったため、息子として受け入れたのだ。

 ネット上では「ベキは乃木が本当の息子でも 仲間を裏切り殺した乃木を息子と認めていなかったのに急に態度を変えたのは乃木が仲間を裏切ってないと確信したから。手で重さが分かると知って、ノコルが渡した銃には一発しか入っていないことを知っていてわざと一発目は外し二発目で撃ったように見せかけたから」「以前考察通り乃木憂介は重さを測れる能力で、銃に一発しか弾が入ってない事がわかりわざと最初外した その事をノゴーンベキがご飯の件で、黒須を助けた事に感付いて態度を変えたと考察」「ベキが態度変えたのは乃木さんが銃の弾が一発しか入ってないのを重さで分かってた(黒須を殺す気がなかった)というのを察したからで、つまり仲間を殺すようなやつじゃない、別班も殺してない=自分の倫理観から外れた悪い男じゃないって分かったからなのかな」「乃木は銃の重さで弾が一発しか入ってないって分かってた。が鋭い考察だと思った」「ネット考察班マジ鋭い」と、考察が多く上がっていた。

 2度目の「手で重さを測る能力」の伏線回収。まだ謎が多く、さまざまな伏線が散りばめられているだけに、10日放送の第9話から一瞬も目が離せなそうだ。

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