尾木直樹氏 観光船事故受けて組織罰の必要性訴え「船長の個人責任にしたり、軽くなってるんじゃ」

[ 2022年4月24日 18:56 ]

教育評論家の尾木直樹氏
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 教育評論家の尾木直樹氏(75)が24日、日本テレビ系「真相報道バンキシャ!」(日曜後6・00)に生出演し、北海道・知床半島沖のオホーツク海で23日に発生した観光船事故についてコメントした。

 海上保安庁によると、23日午後1時すぎ、乗客・乗員26人が乗った観光船「KAZU1(カズワン)=19トン」から「船首が浸水し、エンジンが使えない。沈みかかっている」などと救助要請があった。船は消息不明で、これまでに救助された10人の死亡が確認されている。

 この日は波が高く、天候の悪化も懸念されており、営業を取りやめた運航会社もあった。別の運航会社の従業員は番組の取材に、船首近くに15センチほどの亀裂があったと証言している。尾木氏は「まだ未確定の部分がたくさんありますけど、どうなってるんだろうと」と神妙な面持ちで語った。

 また尾木氏は、16年に長野県の軽井沢で15人が死亡した観光バス事故にも言及。「バスの運転なんかもそうなんですけど…軽井沢だとか。会社としての組織罰といいますけど、管理体制、チェック体制というのが、ほとんど抜けている場合が多いんです」と指摘した。

 業務上の死亡事故などに対し、日本では法人に刑事責任を問えないが、米国や英国、フランスなどでは厳しい組織罰が科されるケースが多いという。尾木氏は「日本は船長さんの個人責任にしたり、軽くなっているんじゃないか」と懸念を示し、「そのへんをしっかりやってほしいなと思います。安全第一です」とコメントした。

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