「さあみんなで今季も」阪神ファン歴75年、成瀬國晴さん個展始まる 岡田監督、吉田義男氏らも祝福

[ 2024年3月27日 17:17 ]

成瀬國晴氏(左)の個展を訪れた阪神元監督の吉田義男氏
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 阪神ファンのイラストレーター、成瀬國晴さん(88)が日本一となった昨年の阪神を描いた絵画展「阪神タイガース2023日本一記念 成瀬國晴個展」が27日、大阪・梅田の阪神百貨店梅田本店で始まった。

 成瀬さんは昨年、リーグ優勝を決めた9月14日、「心を突き動かされた」と岡田彰布監督(66)胴上げの絵を描き始め、1週間で完成させた。日本一のフラッグ授与、投手陣、打撃陣、選手個人など約30点を今年2月末まで約半年かけて描き上げた。

 1936(昭和11)年1月1日生まれ。「88歳になり、なかなかこれだけ描くのは大変だった。タイガースの活躍に元気づけられ、ファンとして感謝の思いを込めた」。個展のテーマも「さあみんなで今季も」と連覇への期待をこめ、自身のテーマを「米寿青春」としている。

 前回優勝の2005年当時の絵も展示されている。「同じ岡田監督の胴上げでも、前回はジェット風船が背景で、今回は新型コロナウイルスの影響で禁止されている。やはり、絵は時代を映している」

 岡田監督からは祝福の色紙が贈られ、個展初日には元監督の吉田義男さん(90)も駆けつけた。1985(昭和60)年、成瀬さんがチームスローガンの「フレッシュ、ファイト、フォア・ザ・チーム」の横断幕を描き、日本一に輝いた。

 「あの横断幕をキャンプ地の安芸に掲げたことが一番思い出されます。球場に入ると、すぐに目に飛び込んできて、選手にも力を与えてくれました」。さらに「選手を描いた作品も選手の特徴や細かい動きもよく描かれている。絵も野球も基礎が大事なんやと感じます」と感じ入った。

 個展は4月1日まで、阪神百貨店梅田本店8階催事場で。入場無料。絵はがきや原画などの販売も行っている。

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