【センバツ】青森山田 驚異の2戦連続サヨナラ!ノーノー崖っぷちから…指揮官が明かした「粘り」の秘訣

[ 2024年3月27日 14:20 ]

第96回選抜高校野球大会第8日2回戦   青森山田6ー5広陵 ( 2024年3月27日    甲子園 )

センバツ高校野球8日目<青森山田・広陵>サヨナラ勝ちに涙の青森山田・関(左から2人目)(撮影・北條 貴史)
Photo By スポニチ

 青森山田は広陵(広島)を延長10回の末にサヨナラで下し、選抜初の8強入りを果たした。初戦の京都国際戦に続き、2戦連続のサヨナラ勝ちとなった。

 兜森監督は「最後まであきらめないことに尽きるのかなと思った」としみじみ。「無安打というのは想定していなかったが、できるなら0点で抑えきって1点もぎとるというゲームプランは選手に話していた。7回まで良かったんですけど、まさか思わぬ形でゲームが動いた。よくものにできた。選手の頑張りですね」と目を細めた。

 8回に代打起用した蛯名が、記録阻止の二塁打。「(スタメンの)菊池はヒット出ていなかったので…蛯名はずっと準備している良い選手だったので、突破口になればと。良い活躍をしてくれた」と称えた。

 驚異的な粘りに「昨年秋からずっとこういうふうな試合が続いていた。選手たちの諦めない姿勢がチームにとっては一番の財産。大会前から取り組んでいるメンタルトレーニングの成果もあったりして、選手が弱音吐かないようになってきた感じがする」と手ごたえ。一方で「勢いが出るような勝ち方だが、反省点も多い。そこを補いながら次も頑張りたい。明日、限られた時間だが、雨が続いたのでそこは準備できていた。明日の18イニングまでを1セットと考えている」と準々決勝を見据えた。

 試合は7回まで、広陵の先発でエース・高尾にノーヒットノーランに抑えられる苦しい展開。それでも投げては先発・桜田、2番手・関が継投で粘って7回まで0-0と投手戦を繰り広げた。

 すると8回、先頭の代打・蛯名が中越え二塁打で記録を阻止。さらに連続四球で走者をためると、3番・対馬の2点適時打で同点に追いついた。

 9回に勝ち越しを許して3点をリードされたが、その裏に1番・佐藤隆が1死満塁から値千金の左中間適時三塁打で同点に追いついて延長タイブレークに突入した。

 延長10回、関が無失点に抑えて流れを引き寄せると、直後の攻撃で今大会木製バットを使う3番・対馬が三塁線に絶妙なバント。内野安打となって満塁とすると、続く4番・原田の中犠飛で決着をつけた。サヨナラの瞬間、関はベンチで涙を浮かべた。

 ▼青森山田・原田(10回にサヨナラの犠飛)若干こすり気味だったが、ランナーが還れるところまで飛んでくれてよかった。本当に勝ちきれてよかった。ノーヒットだったが、低く強い打球を打とうと話しあった。まだ2イニング残っているから大丈夫と。追いついて、勝てる!と雰囲気がよくなった。一丸になって最後まで1点への集中力を保てたことが勝因だと思います。

続きを表示

この記事のフォト

「始球式」特集記事

「落合博満」特集記事

2024年3月27日のニュース