【センバツ】敗戦の中でも神村学園・正林が見せた強烈な存在感と大阪桐蔭との差とは

第96回選抜高校野球大会第8日　2回戦   大阪桐蔭4―2神村学園 （ 2024年3月27日    甲子園 ）

＜大阪桐蔭・神村学園＞9回無死二塁、神村学園・正林は左翼線に適時二塁打を放つ（撮影・北條　貴史）
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　昨夏4強の神村学園（鹿児島）は大阪桐蔭に2―4で敗れた。九州勢は出場した全チームが姿を消すことになった。8強に1チームも残らなかったのは、2年連続。

　1回戦で本塁打を放った神村学園の4番・正林輝大外野手（3年）は敗戦の中でも躍動した。3点を追う9回無死二塁でチェンジアップを捉えると、力強い打球が左翼線にライナーで弾む適時二塁打。チームの4安打中、3安打を打つなど存在感を発揮した。「個人としてはいい感じでは打てた」と話した。一方でチームとして大阪桐蔭との差も感じていた。「相手は簡単に三振しないと思った。自分たちは淡泊で守っていて守備の時間が長く感じた。見習わないといけない」と課題に挙げた。

　今大会は9打数5安打で打率・556。50メートル6秒フラットの走力で2盗塁をマークするなど、インパクトを残した。成績を残せたことについては「自信にはなったんですけど、苦手なところもいっぱい出てきた」と語る。追い込まれてからの打撃が反省点で「当てにいったりしていたので。4番である以上はしっかスイングして打席を終えたい」と宿題とした。

　迎える最後の夏は3季連続出場がかかる。

今後の進路について問われると、高卒でのプロ志望を明かした正林にかかる期待は大きいだろう。「反省点と向き合って、いい状態で甲子園にまた戻ってきたい」と言った。リベンジのチャンスはまだ1回残っている。