広島・森下 30日DeNA戦の先発回避、右肘の張りのため 代役は黒原

[ 2024年3月27日 05:05 ]

森下の代役として全体練習に合流した広島・黒原と会話する新井監督
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 広島・森下暢仁投手(26)が右肘の張りのため、予定された30日のDeNA戦(横浜)先発を回避することになった。26日の全体練習後、新井貴浩監督(47)が「本人は“いきたい”と言っていたが、こちらが止めた」と説明した。代わる開幕2戦目の先発は、21年ドラフト1位の左腕・黒原拓未投手(24)に決まった。

 開幕3日前になって主力の右腕に予期せぬアクシデントが発覚した。降雨のため、本拠地マツダスタジアムに隣接する屋内練習場で再開した広島の全体練習。投手陣の輪の中に森下の姿はなかった。終了後、新井監督が重い口を開いた。

 「ソフトバンク戦でちょっと(右)肘に張りが出た。本人は“いけるし、いきたい”と言っていたけど、万全な状態で彼の開幕のマウンドに上がってほしいので、こちらからストップをかけた」

 森下は23日のソフトバンク戦に先発。序盤から本調子ではなく、2発を被弾するなど3回5失点で降板した。22年10月に骨棘(こっきょく)と関節内滑膜をそれぞれ切除した右肘。張りの影響が否めない乱調だった。

 気になるのは右腕の今後だ。登板を一度飛ばすだけで戦列に加われるのか否か。「そこは状態を見ながら。現時点ではっきりしたことは言えない」と指揮官。蔦木篤トレーナーは「リハビリのため病院には行く。検査するかどうかはドクターの判断」と説明した。

 代わる30日の先発には黒原が指名された。今春はアドゥワ、玉村と開幕ローテーションの残り1枠を争った左腕。降雨中止となって登板予定が流れた24日のナゴヤ球場でのウエスタン・リーグ、中日戦前に声がかかり、この日1軍に合流した。

 「どんな形であろうと指名され、思ったよりも早く上で投げる機会をもらえたことは素直にうれしい。いろんなボールや内外を使って抑えていけたら」

 牧や宮崎ら、右打ちにより強打者がひしめくDeNA打線。カーブ、チェンジアップで緩急を操って投球の幅を広げた今春は、左打者の被打率・200に対して右打者は同・133と強く、プロ初勝利への期待は膨らむ。新井監督も言う。

 「(DeNAには)右にいいバッターが多い。タマ(玉村)と黒原は甲乙つけがたかったけど、黒原は右打者をそんなに苦にしていないし、いろんなことを考えていってもらおうと決めた」

 森下の状態は気がかりだが、左腕には絶好機。3年目の春、強力打線を相手に進化した姿を披露する。 (江尾 卓也)

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