ソフトバンク山川「4番」は譲らない! 新天地での開幕へ決意表明

[ 2024年3月27日 05:25 ]

ストレッチする山川(撮影・岡田 丈靖)
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 ソフトバンクの山川穂高内野手(32)が26日、ペイペイドームでの全体練習後、新天地で迎えるシーズン開幕に向けた決意を口にした。ここまでのやるべきことはやった。準備は整った。例年であれば意識する本塁打王よりも一打席、一球ごとの集中を掲げ、最後まで強力打線の「4番」として“完走”するつもりだ。

 新加入の山川が準備万全の状態で新シーズンを迎える。ここまでのやるべきことはしっかりとやり切った。「バッチリやったと思います」と充実した表情を浮かべた。

 オープン戦は16試合に出場して、打率・306、3本塁打、9打点をマークした。この日のフリー打撃では6連発を放つなど快音を響かせた。「体の準備がしっかりできた。そこが一番良かったと思う。強度を上げていく中で体は張っていくもの。そこのバランスをしっかり取って、いい体に仕上がったかなと思います」と話した。

 本塁打王への返り咲きとなるか。過去に3度の本塁打王に輝いた実績を誇り、一昨季には2位に14本差の41本塁打を放ち独走でキングとなっており注目が集まる。ただ、タイトルについては「普段(例年)は狙ってますけど。今年は、とにかく一球一球に集中してやっていこうかなと思ってます」と思いを口にした。

 ホームランバッターとしての自負も強く持つ大砲だが、今季は目の前の打席の積み重ねに焦点を絞り臨んでいく決意だ。今春の対外試合は出場した全試合で任され、開幕オーダーでも内定している4番にシーズン最後まで座り続けて完走するつもり。大きくうなずき「その思いはあります」と力を込めた。

 打撃の状態についてオープン戦とシーズンは別物とも捉えている。「開幕した中でいい感覚を早くつかめたら」と楽観視はしていない。その上で、どのような形のスタートになろうとも、これまでの経験値を生かして強力打線の中核を担い続ける自信はある。「一発勝負ではない。年間を通して考えて、今やっているルーティンや準備をしっかりやれていれば、安定した成績が出せるのかなと思ってます」。

 開幕戦の相手はオリックス。「左ではナンバーワン」と評する同郷・沖縄の後輩でもある宮城の先発が予想される。山川の「鷹の4番」としてのシーズンが幕を開ける。 (木下 大一)

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