阪神・近本、8日からの広島3連戦で復帰へ 5日からの中日2連戦は欠場 岡田監督「無理せんでええ」

[ 2023年9月5日 05:15 ]

3日のヤクルト戦後、記者らに囲まれて引き揚げる阪神・近本
Photo By スポニチ

 阪神・近本光司外野手(28)が4日、都内の病院で「打撲」と診断され、心配された長期離脱を免れた。3日のヤクルト戦の9回に7月に肋骨骨折を負った同じ右脇腹付近に死球を受けて途中交代していた。岡田彰布監督(65)は安どし、きょう5日からの中日2連戦(バンテリンドーム)ではベンチ外で大事を取り、8日からの広島3連戦(甲子園)に備える方針を明かした。

 最悪の事態は免れた。正午過ぎ、ビジネスパーソンや観光客でごった返す東京駅に姿を現した岡田監督は午前中に病院で診察を受けた近本について「打撲やって。よかったよ」と胸をなで下ろした。

 前夜のヤクルト戦の9回に左腕・山本から右脇腹付近に死球。しばらく立ち上がることができず交代した。7月2日の巨人戦で高梨の死球で右肋骨を骨折した箇所から少しズレていたことが、不幸中の幸いだった。

 「前の時は内臓まで悪かったみたいやもんな。(きょう5日からの)名古屋(での中日2連戦)はあかんやろうな。無理しても、しゃあないからな」

 優勝マジック15で迎える最下位・中日との2連戦は近本抜きを決めた。登録を外さない一方でベンチには入れない。2度の移動日を含む計4日の治療と静養で万全を期した。近本が骨折で不在だった7月は主に森下を代役1番に起用して乗り切った。今回は9月に入って6番で結果を残し始めた森下の打順を変えるのは考えにくく、小野寺の抜てきも十分にあり得る。中日2連戦は“日替わり1番”で急場をしのぎ、広島に引導を渡す8日からの甲子園3連戦で戦列に復帰させる方針だ。

 「無理せんでええよ。まだ先長いんやから」

 レギュラーシーズンは残り23試合。「先」とは秋の最終決戦に他ならない。10月中旬からのクライマックスシリーズ、そして同下旬から11月にかけての日本シリーズ。目先の1勝もさることながら、もっともっと大事なものが「先」に待つ。仮に今回の2連戦で代役1番が結果を残せば、チームの総合力も最終盤に来て一段と増すだろう。すべての事象をプラスに捉え、歓喜のゴールテープへと歩を進める。(八木 勇磨)

続きを表示

「始球式」特集記事

「落合博満」特集記事

2023年9月5日のニュース