カブス・鈴木誠也 メジャー自身最多15号本塁打含む3打点で連勝貢献「最後までこの状態で戦い抜きたい」

[ 2023年9月5日 05:19 ]

インターリーグ   カブス5-0ジャイアンツ ( 2023年9月4日    シカゴ )

2回、先制本塁打を放ったカブス・鈴木(AP)
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 カブスの鈴木誠也外野手(29)が4日(日本時間5日)、本拠地でのジャイアンツ戦に「6番・右翼」でスタメン出場。自身メジャー最多となる15号先制本塁打を含む3打点の活躍で、チームを勝利に導いた。鈴木は4打数2安打3打点で、今季成績は打率・267、15本塁打、52打点。チームは連勝で貯金を今季最多タイの10とした。

 力感のないフォームでとらえた打球は驚異的な伸びを見せ、右中間席へと吸い込まれた。2回1死、3年連続2桁勝利をかけてマウンドに上がったジャイアンツ先発・ウェブの高め92・9マイル(約149・5キロ)直球をとらえると、白球は本拠地の大声援を乗せ、右中間へ。打球速度106・2マイル(約170・9キロ)、飛距離432フィート(約131・7メートル)、角度26度。右中間へ、美しく理想的な放物線が描かれた。「ホームで活躍できるのはすごく気持ちいいですし、今日もお客さんがたくさん入っていて、喜んでもらえてすごい嬉しかった」。笑顔でダイヤモンドを一周すると、仲間の待つベンチではその笑顔が満開に弾けた。

 これだけでは終わらない。1-0の7回1死二塁、今度はウェブの投じたチェンジアップを、またしても右中間へと運んだ。貴重な追加点を呼び込む適時二塁打。4-0の8回2死二、三塁では三ゴロで打点を加えるなど、勝負強さを存分に発揮した。

 8月18日(同19日)のロイヤルズ戦から自己最長の10試合連続安打を記録。記録が途絶えてからは3試合連続無安打だったが、この日で再び連続試合安打を4に伸ばした。9月は全試合で安打を放ち、前日3日(同4日)のレッズ戦に続く今季30度目のマルチ安打。「(状態は)悪くないですし、最後までこの状態でしっかりと戦い抜きたいなと思います」。勝負の終盤戦に向け、安打を量産している。

 ナ・リーグ中地区首位・ブルワーズとは試合前の時点でゲーム差3・5。現状はワイルドカード圏内に位置しているが、予断は許さない状況。鈴木が勝負強さでカブス打線をけん引する。

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