広島・マクブルーム、約3カ月ぶり昇格 新井監督「思う存分、暴れてほしい」

[ 2023年9月5日 06:55 ]

広島・マクブルーム
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 広島のライアン・マクブルーム内野手(31)が、きょう5日のDeNA戦(マツダ)で約3カ月ぶりに1軍昇格することが決まった。西川龍馬外野手(28)が右脇腹の違和感で出場が不透明な状況の中、「4番・一塁」での先発が濃厚。新井貴浩監督(46)は得点力アップに期待を寄せた。

 救世主となれるか。6月11日に登録を外れて以降、2軍調整を続けていたマクブルームの昇格が決まった。きょう5日のDeNA戦で即先発起用される見込みで、新井監督が期待を込めた。

 「得点力アップというところで、彼にはバッティングを期待している。ファームの方では状態を上げて、良くなってきたところでけががあった。彼も悔しかったと思うし、思う存分、暴れてほしい」

 2日の中日戦で途中交代した西川は依然として出場が難しい。マクブルームが1軍に戻ることで、一塁を守ることがあった堂林や末包が外野に回り、松山を“代打の切り札”として勝負どころに取っておけるなど、起用の幅が広がりそうだ。

 来日2年目の今季は開幕4番を任されながら、54試合で打率・215、5本塁打、27打点と不振に陥り、2軍に降格。7月30日のウエスタン・リーグ、阪神戦では走塁中に右大腿二頭筋を肉離れした。1軍昇格が検討されていたところでの負傷で1軍が遠のいた。さらに1カ月のリハビリを経て、今月1日の同ソフトバンク戦で実戦復帰。3試合に出場して、態勢が整った。

 苦難の連続でも気持ちが切れることはなかった。2軍調整中も毎日欠かさず1軍の試合をチェック。8月上旬には「1軍は素晴らしい戦いを続けている。自分も早く1軍に戻って、貢献できるところを皆さんに見せたいと思っている」と心境を打ち明けていた。重要な局面で出番がやってきた。

 きょう5日から4ゲーム差に迫る3位・DeNAと3連戦。8日からは7・5ゲーム差で追う首位・阪神との3連戦を控える。最下位・中日に負け越すなど直近4試合で2度の零敗。逆転優勝へ正念場を迎えても、新井監督が「目の前の一戦一戦に勝っていくしかない」と強調するように残り20試合も一丸で挑むことに変わりはない。西川の復帰は不透明で、8日の阪神戦までずれ込む可能性もある。秋山、上本も欠く厳しい状況。マクブルームが3カ月ぶりの1軍で起爆剤となる。(長谷川 凡記)

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