オリックス・由伸 復帰即8回2安打無失点で4勝目「絶対勝つという気持ちで準備」

[ 2023年5月30日 20:25 ]

交流戦   オリックス4ー0広島 ( 2023年5月30日    京セラD )

<オ・広> 今季4勝目を挙げた山本由伸(撮影・須田 麻祐子)
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 オリックス先発の山本由伸投手(24)が、交流戦開幕となった広島戦に先発。今季最長の8回を投げ無失点で5月13日ソフトバンク戦(京セラD)以来となる4勝目を挙げた。

 前回先発予定だった20日の日本ハム戦は、発熱を伴う体調不良により登板回避。中16日のマウンドとなったが「カード頭でもありましたし、絶対勝つという気持ちで準備していました。久々だったので、丁寧に初回入ったのがよかったと思います」と振り返った。

 150キロを超える直球も変化球も威力、制球ともに抜群。2回には松山、坂倉、林を3者連続空振り三振に仕留めるなど、3回まで完全投球。4回1死から西川に初安打を許すも、後続をしっかり抑え、5回まで1安打投球と付け入るスキがない。

 この日で通算102試合目の先発となった山本は、これで100度目となる「5回以上投球」という先発投手としては胸を張れる金字塔を打ち立てた。

 打線もその金字塔を祝うかのように、その裏に援護点を奪った。1死二、三塁、打者・茶野の場面で大瀬良のワイルドピッチで先制。さらに茶野もしっかりと左犠飛を打ち上げ、貴重な2点目を追加した。

 山本は8回2死、田中の高く跳ね上がったゴロを自ら捕球して一塁へ送球するなど、フィールディングも軽快。8回101球を投げ、わずか2安打無失点、8奪三振と、先発の役割を十二分に果たして降板した。

 中嶋監督は「ブルペンではよくないという報告でしたけど、始まってみたらいつもの感じでしたね」と、山本への全幅の信頼が変わることはない。

 3年連続リーグ制覇、そして日本一連覇へのカギとなる交流戦。オリックスが絶対的エースで最高のスタートを切った。

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