【阪神・岡田監督語録(2)】交流戦の目論見「5割はあかんわ」「前に比べたらパも断トツ強くはない」

[ 2023年5月30日 05:16 ]

新大阪駅から東京行きの新幹線に乗り込む岡田監督(撮影・大森 寛明)
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 阪神の岡田監督が29日、関東への移動前の新大阪駅で取材対応した。交流戦へ向けて、自信をのぞかせた。

 【岡田監督語録(2)】

 ―1試合あたりの平均得点がトップ。去年で点が取れないチームだった。ベンチワークに選手が応えているか。
 「まあベンチワークというか、俺はいつもベンチでは“1点”しか言うてないよ。もう1点いこ、もう1点いこってなあ。ビッグイニングとかそんな言葉は、一切かけへんけど。だから、点を取るためにバントをしたり、結局、そういうことやと思うよ。それは当たり前のことやん。ビッグイニングを取るのに、バントとかしとったら、ビッグイニングになれへんけど。ホームランとか出たらな、別やけど」

 ―監督が言う普通のことを実行するのが実際は難しい。
 「難しいというか、やっぱりバントなんか成功して当たり前になってくるからな。だから難しいんやで。失敗したらどれだけ痛いかっていうかな、そういうことやんか、結局は。当たり前にバントをしとったら、いい結果出るいうことやんか」 

 ―監督は先発を長めに投げさせるが、DHだったら?
 「そうなやなあ、楽やで。オリックスの時も楽やったもん。試合始まって、何もすることないんやもん(笑)。そやろ?ピッチャーで打順を入れ替えるとか、そういうことを考える必要がないし。次の回にピッチャーが回って来るから、ここはちょっとピッチャーを辛抱さそうとか、そういうのないしな」

 ―ボコボコに打たれても、先発を長く投げさせられる?
 「パ・リーグて、だから完投負けがあるやんか。先発完投負けなあ、1―0とか2―0でなあ。そら、余力残っとったらそら行けばええわけやからな」

 ―ここまですごい貯金を積み上げている。交流戦は5割でいいか。
 「いやいや、5割はあかんわ。5割はあかん。まあでも、オープン戦でも対戦したけど、前に比べたらパ・リーグもそんな断トツ強くはないよ、はっきり言うて。オレがいてる時(05~08年、阪神監督)はパ・リーグが強かったけどなあ。ソフトバンクなんかも強かった。オリックスいてる時の方が。日ハムも強かったもんなあ。パ・リーグが断トツに勝ってたからなあ。だから、そういう意味では、前みたいに、そういう差はないよ。セ・リーグも強いで。(今回も)セ・リーグが勝ち越すんじゃないかな。オレはそう思ってるよ」

 ―昨年もセが少し対戦成績が上回った。
「あっそう?オレは昨年は調べてないよ。まあ、パ・リーグは特殊な(ずば抜けた)ピッチャーがおるからな。ひとり、ふたりな。でも、これ、あれやで。3試合、3試合のホームビジターで対戦したら、絶対、セ・リーグの方が強いと思うよ。ピッチャー6枚な。6連戦やったらな、試合数が増えたらセ・リーグの方が絶対強いと思うな。まあ、3試合やから。3×6で18試合か。だから、ええピッチャーに当たるのと当たらないのでだいぶ違うよ。パ・リーグのピッチャーの質的にはな…、まあ、あれやで。5番手、6番手になると極端に落ちるよ。前の時もそうやったけどな」

 ―日曜のロッテ戦は佐々木朗希が来そう。
 「そやろ。だから、今日なあ、マメ出けへんかなあと。ちょうどあっち(甲子園)で投げそうな感じやなあ」

 ―やっぱり頭抜けている。
 「ああ、そら頭抜けてるよ。まあ、予報雨やもんな。前のピッチャーがズレてくるかもわからんし」

 ―監督はこれまでも交流戦には強かった。
 「強い強い。だってオレ、交流戦100勝一番乗りやんか。監督で」

 ―勝つ秘訣(ひけつ)は?
 「いやいや、シンプルにやることよ。だからオリックスの1年目の時に優勝したやんか。中日とやる時、オリックスのスコアラー誰だったかなあ。“セリーグで中日打線が一番破壊力あります”って言うから、そんなん嘘やん、中日が一番打てへんでって。何を言うとんねんて。だから、(スコアラーは直前6試合ぐらいしかセリーグの試合を見ないから)たまたまバッターが打ったとか、ピッチャーもたまたま良かったとかな。まあ俺もまだ(阪神退任から)1年しか空いてなかったしな、だから、俺がミーティングしたよ、交流戦はな。優勝したやん、8つも貯金つくって。16(勝)の8(敗)かな?。だから自分らの戦いをまず変えんことやな。パリーグやからってそんなに慌てる必要ないし。甲子園の時はええけどな、同じ流れでいけるから。DHの時にな、どういう展開になるか分からへんわ、俺もDH久しぶりやし」=おわり=

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