阪神・村上、交流戦・西武戦で雪辱誓う 2年前にプロ初登板の同カードは5失点KO「成長した姿を見て」

[ 2023年5月30日 05:15 ]

笑顔で練習にのぞむ阪神・村上(撮影・大森 寛明)
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 交流戦の開幕投手として30日西武戦の先発を託された阪神・村上は、29日の甲子園球場室内での練習で最終調整を完了。2年前、プロ初登板初先発の舞台となったベルーナドームでの快投を誓った。

 「交流戦(開幕)なので、チームを勢いづけられるようなピッチングをしたい」

 21年5月30日、当時はメットライフドームの名称だった同球場で西武相手にプロ初登板初先発。だが結果は3回途中5失点で降板。ほろ苦く刻まれたプロ第一歩から、ちょうど2年の月日が流れた。今年も5月30日、ベルーナドームと名称を変えた同球場で、西武戦に臨む。とはいえ置かれた立場は一変。目下4勝1敗、防御率1・47。球宴ファン投票でもノミネート外ながら2位・戸郷に2万6563票もの差をつけてトップを独走する24歳右腕。プロ初登板の“リベンジ”を過剰に意識することなく、持ち味を発揮する算段だ。

 「何も関係なく、普通に今まで通りやれたら。(当時は)四球をいっぱい出しちゃったんで、それはないように。成長した姿を見てもらえれば。パ・リーグだから投球スタイルを変えようとは思わないですね。(軸は)真っすぐやと思います」

 相手が違うリーグでも、やることは同じ。持ち味の「まっスラ」主体に真っ向勝負を挑む構えだ。指名打者制でオーダーに野手9人が並ぶことについて問われると、その言葉はより力強さを増した。

 「ピッチャーに投げるよりバッターに投げる方が楽しいし、その方が勝負している感が出る。気が抜けない方がずっと(集中力を)持続できるし、1回ホッとする場面が少ないと思うので、そこは逆にいいのかなと」

 8連勝中のチーム状況にも気負いはない。「何も思わず、交流戦ってことでまたリセット。目先の1勝をできるように」。所沢の地に、2年前とは違う村上頌樹を見せつける。(阪井 日向)

 ▽阪神・村上のプロ初登板初先発 21年5月30日西武戦(メットライフドーム)でプロ初登板初先発。球団800人目の1軍出場を果たしたが、2回1死一、二塁から愛斗に左翼ポール際に3ランを被弾。2回1/3を投げて被安打3、3与四球、5失点で降板し「いい流れを自分自身で止めてしまった」と反省の弁を残した。試合は打線が5回に梅野の2ランで勝ち越しに成功し、村上の後を受けて2番手登板し1回2/3を無失点の及川がプロ初勝利を飾った。

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