早期支配下もあるぞ！広島・新井貴浩監督が育成ルーキーの“貴浩に”熱視線

豪快なスイングを見せる広島・中村貴
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　広島・新井貴浩監督（46）が注目している新人がいる。同じ名前の育成ドラフト2位・中村貴浩外野手（22＝九産大）だ。

　「中村は名前がいいよね。スター性を感じる。すごいいいものを見せてくれた。キャンプの第1クールからいいスイングをしていると高（2軍）監督も言っていたし、打撃コーチからも良いスイングをしていると聞いていた。楽しみだよね」

　春季キャンプから注目していた。7日の教育リーグ、オリックス戦（杉本商事BS）ににも自ら足を運び、状態をチェック。「打席での雰囲気がいい」と評価し、12日のヤクルト戦では5回から左翼で起用した。本拠地デビュー戦では早速、爪痕を残した。6回2死で迎えた初打席で1軍経験豊富な石山の初球を捉えて左前打。積極的な打撃でアピールした。

　「1軍の投手と対戦するのは初めてだったので初球から振っていこうと思って打席に入った。ああいう舞台でいっぱい試合に出て、いっぱいヒットを打ちたいなと思った」

　改めて1軍への憧れを強くした。九産大時代は通算12本塁打と強打を売りにしてきたが、「長距離をアピールしていきたい」とスタイルはプロでも貫く覚悟だ。17日に開幕したウエスタン・リーグ阪神戦ではプロ初本塁打を含む4安打3打点の活躍。新井監督が高い評価を示すのも分かる。現状、支配下は67人で枠は3つ空いていることから、アピール次第では今季中の支配下登録の可能性も出てくる。ここからどんな姿を見せてくれるのか、期待は膨らむ。指揮官とともに、もう一人の「貴浩」にも大注目だ。（記者コラム・長谷川　凡記）