WBC準々決勝で「侍審判」躍動 深谷審判員、イチロー氏と同期で息子は甲子園優勝

[ 2023年3月18日 12:27 ]

深谷篤審判員
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 第5回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)準決勝で侍ジャパンの相手が決まるメキシコ―プエルトリコ戦で「侍審判」が大役を担った。米国フロリダ州マイアミにある「ローンデポ・パーク」での一戦。NPBの深谷篤審判員(49)が一塁塁審を担当した。

 選手時代は甲子園で活躍した名プレイヤーだった。主将を務めた愛工大名電(愛知)では二塁手でイチロー氏(現マリナーズ・会長付特別補佐兼インストラクター)らとともに2度の甲子園を経験。3年春の松商学園戦では「1番・二塁」で右越えに先頭打者本塁打を放った。

 さらに息子も甲子園で大活躍。法大に入学した深谷謙志郎(1年)は21年の選抜大会で東海大相模の一員として日本一に貢献。明豊(大分)との決勝では「8番・遊撃」で出場し、主将の大塚瑠晏(るあん・3年)が急性胃腸炎のためベンチを外れた穴を見事に埋めた。

 深谷氏は法大を経て、三菱自動車岡崎でプレー。現役引退後はNPB審判員として活躍。正確なジャッジと審判クルーを引っ張るリーダーシップが評価され、大舞台への出場が決まった。選手同様に「侍」の名を背負う深谷審判員の活躍に期待したい。(柳内 遼平)


◇深谷 篤(ふかや・あつし)1973年(昭48)5月27日生まれ、愛知県出身の49歳。愛工大名電では2年夏と3年春に甲子園出場。法大を経て、三菱自動車岡崎でプレー。現役引退後は99年にセ・リーグ審判員となり、日本シリーズに5度、オールスターに2度出場。袖番号は23。

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2023年3月18日のニュース