【センバツ】山梨学院 4年ぶり甲子園勝利 エース林が1失点完投 吉田監督「コントロールが良かった」

[ 2023年3月18日 15:16 ]

第95回選抜高校野球大会1回戦 ( 2023年3月18日    山梨学院3-1東北 )

第95回選抜高校野球<山梨学院・東北>山梨学院の先発・林(撮影・岸 良祐) 
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 第95回選抜高校野球大会が18日、開幕。第1試合では2年連続6回目出場の山梨学院(山梨)が12年ぶり20回目出場の東北(宮城)と対戦し、3-1で勝利。4年ぶりの甲子園勝利を果たした。

 先発右腕の林謙吾(3年)が制球力を生かした投球で、5安打1失点、119球の完投勝利を挙げてみせた。

 打線は2回は2死球と安打で2死満塁、3回にも先頭安打から連続四球で無死満塁の好機を逃していたが、5回は2死から四球と盗塁で2死二塁とすると、5番・進藤天(3年)の左前適時打で先制、続く6番・佐仲大輝(3年)の中前への適時二塁打でリードを広げた。1点を失った8回にも、1死二、三塁に佐仲の左犠飛で加点した。

 吉田洸二監督は「これほど勝ちたいと思った試合はここ数年なかったので、選手が良く頑張ってくれたと思っております」と笑顔をみせた。「ここ4試合ほど、1点差で甲子園ではずっと敗れ続けていたので、開幕戦とかもう考えずに、きょうは勝ちたいという一心でやりました」と続けた。

 勝因については「日ごろ選手が厳しい練習にもしっかり前向きに取り組んでくれた、その一つに限ると思っております」と明言。林の完投については「今シーズンになりまして、完投したことが練習試合でもありませんでしたので、大丈夫かなと思ってたんですけど、まあ林もきょうは本当に。最後、9回ちょっと変えようかなと思ったんですけれども、同点に追いつかれるまではエースで行こうと思っていきました」と称えた。

 林の良かったところは「コントロールが良かったと思っております。それと冬場に少しスピードが上がったんですけど、ちゃんと緩急をつけて投げ分けてましたので、そういうところが成長したのかなと思っております」と説明した。

 5回の先制の場面については「本当にうれしい1点でした。なかなかずっとタイムリーが出ないっていうのが、大会で続いてましたので甲子園で。そういう意味では本当によく選手があそこで1本打ってくれたと思っております」と安どの表情。3回無死満塁では「何回もスクイズが頭をよぎったんですけれども、一生懸命バッティングを練習した生徒たちだったので、ここは信じて打たせました。2アウトからは“甲子園は意外と2アウトから点が入るから”っていうことはずっと声をかけながらやってました」と回顧した。

 観客の声援も戻ってきた大会となったが、「ずっと声援なしで大会も参加させてもらってたんですけど、やはりあるのとないのではこんなに違うのかっていうくらい、いい雰囲気でやらせてもらって大変感謝しております」と目を細めた。

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2023年3月18日のニュース