ソフトB・柳田 逆転2点二塁打でOP戦連敗ストップ 開幕へ心配無用の上昇ムード

[ 2023年3月18日 06:00 ]

オープン戦   ソフトバンク4―3DeNA ( 2023年3月17日    ペイペイ )

<ソ・D>5回、適時二塁打を放つ柳田。投手・石田(撮影・岡田 丈靖)
Photo By スポニチ

 ソフトバンクの柳田悠岐外野手(34)が17日、DeNAとのオープン戦に出場し、1―2の5回に逆転2点二塁打を放った。チーム44イニングぶりの適時打で存在感を見せた主将は、オープン戦最初の5試合は13打数1安打で打率・077とスロースタート。しかし、その後の6試合は14打数6安打で打率・429、トータルでも打率・259となり上昇ムードは明らか。開幕へ心配無用だ。試合は4―3で勝ちオープン戦の連敗は4で止まった。

 さすがは主将。藤本監督は「そりゃ、気持ちいいでしょう」と快感に浸った。1―2の5回1死二、三塁で柳田が、先発・石田の外カットボールをためての強振。大飛球は左翼フェンス直撃の2点二塁打となった。

 「若干、整備をしてエンジンは良くなってはきました。整備が、はまった感じ」

 ボートレース好きの主将は心・技・体をエンジンで表現し、少しだけ手応えを感じ取った。チームでは11日の敵地・西武戦で6回に今宮が打って以来となる実に5試合ぶり、44イニングぶりの適時打。柳田自身も同戦以来となる5試合ぶりの打点だ。0―2の3回1死一塁では右前打。オープン戦で3度目のマルチ安打で打率も・259まで上昇したが、指揮官には練習中に「絶不調です」と伝えている。

 「ずっと辞めるまで試行錯誤です」と開幕まで工夫は継続するが、若手のガッツには応じることができた。3番柳田の前、2番に入った増田は、15日の巨人戦から合流後、初のマルチ安打。そのハッスルを見て思った。「あれだけボールに食らいついてくれた。僕もタイミングが取れたし、ガッツを打席を見て感じた。無駄にできない集中力はシュウ(増田)のおかげでもあります」と同じ外野の後輩を称えた。

 16日の巨人戦まで若手にチャンスを与えてきた指揮官は、この日から開幕に向けたレギュラー候補を優先する本番モードに入った。柳田の適時打に4番栗原の犠飛もあり連敗は4で止まった。指揮官も「チャンスで柳田が打ってくれてね。こういう試合が(シーズンに)生きてくる」。少しうれしそうだった。(井上 満夫)

続きを表示

2023年3月18日のニュース