森繁和氏 プエルトリコは守護神離脱も陣容厚い 前回大会MVPのストローマンら豪華な投手陣

[ 2023年3月18日 05:20 ]

前回大会MVPのストローマン(AP)
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 侍ジャパンが20日(日本時間21日)の準決勝で戦う可能性がある、プエルトリコとメキシコ。中南米の強豪2チームの特長などはどこにあるのか。元中日監督で、選手獲得のために何度もドミニカ共和国を訪問するなど中南米事情に精通している本紙評論家の森繁和氏(68)が分析した。

 プエルトリコはドミニカ共和国、ベネズエラとの強豪3チームで2つの枠を争う「死の組」を勝ち抜いた。私はプエルトリコ敗退とみていたが、さすがは2大会連続準優勝。勢いを感じるし、元捕手のヤディエル・モリーナ監督は短期決戦の戦い方を知っている。

 数多くの大リーガーをそろえる中でも1番・リンドアが1次ラウンドで打率.467、得点圏打率.750。長打力に加えて通算125盗塁と足もあり、出塁させると厄介だ。打線は4試合で計30点。しかし、抜群の投手力を誇る日本とならロースコアになる。13年準決勝は日本が1―3で敗退。一つのミスが命取りになる展開が待っているだろう。

 投手陣も前回大会MVPのストローマンら粒ぞろい。守護神ディアスが右膝を痛めて離脱したのは大きなマイナスも、カバーできるだけの陣容だ。他国もそうだが、先に1点でも取って勢いに乗ると「いけいけ」でお祭り騒ぎになるのが中南米の気質。一方で逆の展開だと淡泊になりがち。そんな中でもプエルトリコは、大舞台で団結力を増す。現在のチームにも勢い、まとまりを感じる。

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2023年3月18日のニュース