メッツ千賀がキャンプ初日からメジャー球に戸惑わなかった理由 元DeNA左腕ブランドンが明かす

[ 2023年2月18日 12:25 ]

ブルペンで投げ込む千賀(AP)
Photo By AP

 メッツの千賀滉大投手(30)は、16日のブルペン練習で日本のよりも大きく滑りやすいメジャー球に全く戸惑わなかった。それは11月からワシントン州シアトル郊外のトレーニング施設「ドライブライン・ベースボール」で練習を始めていたからだと、スポーツ専門サイト「ジ・アスレチック」のウイル・サモン記者が17日(日本時間18日)に報じている。

 かつてはNPBのDeNAやロッテで投げていたブランドン・マン(38)は現在はドライブラインのトレーナー。千賀が11月に同施設を訪れるとメジャー球を手渡し「もうNPBのボールは触らないで」と告げたそうだ。加えて千賀の日本時代のデータを取り寄せ、ボールの動き方をチェックした。ブランドンは他の日本人メジャーリーガーについてもNPBからMLBに移ったことで、ボールの動きがどう変わったかを研究しており、「たくさん違うことが起こる。変わらない投手もたまにいるけど、多くはそうではない」と説明している。

 千賀は12月中旬にメッツと契約合意、ニューヨークでの会見の後に日本に帰国したが、またドライブラインに戻ってきた。1月は3週間も滞在していたという。メッツは千賀のために真新しいメジャー球をたくさんドライブラインに送った。投球練習の度に真新しいボールを使わせるためだ。ジェレミー・へフナー投手コーチ、ブルペンコーチはじめ4人のメッツのスタッフも練習の模様を見に訪れている。千賀はメジャー球にアジャストし、握りをずらし、メカニックも多少変更を加えたそうだ。ブランドンはサモン記者に「ドライブラインでたくさんの投手と働いてきたけど、千賀ほどしっかり取り組み、学ぶ意志が旺盛で、良くなりたいという気持ちが強い人は少なかった。専心している。この姿勢が彼を成功させることになる」とメジャーでの活躍に太鼓判を押していた。

続きを表示

2023年2月18日のニュース