侍・村上が「戻した」3冠バットで11発 山川、岡本和と同組 “543発トリオ”でど迫力フリー打撃

[ 2023年2月18日 05:00 ]

侍ジャパン強化合宿 ( 2023年2月17日    サンマリン宮崎 )

守備練習する(左から)岡本和、村上、山川(撮影・尾崎 有希)
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 豪華競演に1万8541人がくぎ付けになった。村上、山川、岡本和。本塁打王を獲得したことのある3人がフリー打撃で同組。スタンドインするたびにサンマリンスタジアムに歓声と拍手が湧いた。

 「たくさんのファンの皆さんの前でプレーできて良かった。凄くいいバッティング練習になりました。山川さんも岡本さんも僕もそれくらいパワーはあるので、注目して楽しんでいただけたら」

 自慢のパワーで喜ばせた村上は通算160本。岡本和は165本、山川は218本。合わせて543発トリオの中でも4番として期待される背番号55は、69スイングで11本の柵越えを披露。右翼5、中堅5、左翼1に打ち分けた。そろって13発の岡本和と山川に本数こそ譲ったが、順調な調整ぶり。8番で決勝の米国戦で決勝弾を放った21年東京五輪は全試合無観客開催だったが、ファンの視線と声援を力に変えるように充実感をにじませた。

 相棒も定めた。オフには進化を求めて約10グラム重いバットを試していたが、「戻しました。ちょっと合わなかったので」と昨年のモデルに回帰。史上最年少22歳で3冠王を獲得したバットで臨む。
 フリー打撃後にはトリオでノックも受けた。さらに木の花ドームに移動して40分間の打ち込み。120スイングして汗を流した。「体の切れと実戦勘を意識しながらやれれば」と25日のソフトバンク戦を見据えた。

 「全ての面、走攻守で引っ張っていけたら」。野手最年少でも、侍ジャパンの先頭を走る自覚は十分だ。(青森 正宣)

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