【甲子園】71年に磐城で準V田村隆寿さん「チャンスがあると思っていた」 小さな大投手も東北勢初V祝福

[ 2022年8月22日 16:55 ]

第104回全国高校野球選手権大会・決勝   仙台育英8ー1下関国際 ( 2022年8月22日    甲子園 )

田村隆寿氏
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 初めて決勝に進んだ1915年の秋田中に始まり、東北勢の春夏通算13度目の決勝進出で達成した悲願。過去に決勝で敗れた元球児たちが当時を振り返りつつ、初制覇を喜んだ。1971年夏の甲子園で磐城を準優勝に導き、「小さな大投手」と言われた田村隆寿さん(70)が仙台育英の優勝にメッセージを寄せた。

 私の頃から、もう半世紀ですね。先に北海道の駒大苫小牧が優勝していたから、そろそろ東北にもチャンスがあるんじゃないかなと思っていました。

 仙台育英は竹田利秋監督、佐々木順一朗監督があと一歩のところまで行かれた。今年のチームは打線が良かったですし、投手も5人が140キロを投げる。球数制限が導入されて難しい時代だと思いますけど、5人いればそこは考えないで戦えますからね。今は1人の投手で勝ち上がるのは厳しい。聖光学院の佐山未来君は頑張って投げていましたけど、だいぶ疲れがあったと思います。個人的には福島勢が(優勝を)、というのはありました。

 71年の夏は決勝で桐蔭学園に0―1で負けました。あの頃は木のバットで、低めに投げておけば大丈夫というのがあった。4試合で死球は2個出しましたけど、四球はなかったです。走者が二塁に行ったらシンカーを多めに投げていたのを覚えていますね。常に1点勝負と思っていたので、決勝は7回に1点取られて“負けてしまう”と思いました。

 岩手からは菊池雄星君(花巻東=現ブルージェイズ)、大谷翔平君(同=現エンゼルス)、佐々木朗希君(大船渡=現ロッテ)と凄い投手がたくさん出ている。間違いなく東北のレベルは上がっていますね。

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