【甲子園決勝展望】福島敦彦氏 両校とも先発がカギ 打線は対照的、犠打かエンドランか

[ 2022年8月22日 04:00 ]

第104回全国高校野球選手権第14日・決勝   仙台育英―下関国際 ( 2022年8月22日    甲子園 )

福島敦彦氏

 両校の先発投手の出来が大きなポイントになる。とりわけ、下関国際は救援する仲井君が20日の準決勝・近江戦で8回、130球を投げており左腕エース古賀君には試合をつくる投球が求められる。仙台育英は力が均衡した5投手がおり数的優位はあるが、継投機が増えればリスクも増える。立ち上がりがやはり大事になる。

 攻撃陣はともに本塁打0だが、対照的な攻めを展開する。下関国際は機動力もあるが4試合でスクイズ2つを含め犠打14と確実に好機を拡大。一方で4試合39得点の仙台育英は得点した14イニング中9イニングで複数得点を記録。無死から走者を出してもヒットエンドランなど、簡単には送らない。

 下関国際は今春選抜王者の大阪桐蔭と同準優勝の近江を倒した実力は本物で勢いもある。総得点27のうち16点が6回以降と後半の得点力は出色で前半を僅差でしのげば好勝負必至だろう。おもしろい決勝戦を期待したい。(報徳学園、慶大、中山製鋼元監督)

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2022年8月22日のニュース