【甲子園】中日・郡司 15年夏準Vから7年…後輩が悲願達成に万感 「初優勝は絶対、仙台育英だと」

[ 2022年8月22日 17:32 ]

第104回全国高校野球選手権大会・決勝   仙台育英8ー1下関国際 ( 2022年8月22日    甲子園 )

2015年、東海大相模との決勝で右前適時打を放つ仙台育英・郡司。投手は小笠原
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 初めて決勝に進んだ1915年の秋田中に始まり、東北勢の春夏通算13度目の決勝進出で達成した悲願。過去に決勝で敗れた元球児たちが当時を振り返りつつ、初制覇を喜んだ。

 2015年夏の決勝では東海大相模(神奈川)と決勝に挑んだ仙台育英で正捕手だった郡司裕也捕手(現・中日)は「本当にうれしいですね。近年の東北勢はいつ勝ってもおかしくない状態でしたが、初優勝は絶対、仙台育英だと僕らの時からずっと思っていました」と感無量の様子。

 佐藤世那(元オリックス)、平沢大河(ロッテ)らとともに東北勢初優勝を目指した15年夏で、一番印象に残っているのは「決勝の9回、(小笠原)慎之介(中日)に打たれた決勝ホームラン。ボールがパーンと上に上がってスタンドに吸い込まれていく映像は一生忘れないと思います。回の先頭で初球のフォーク。丁寧に入ろうとしたんでしょうね。でも、甘く入ってしまって。慎之介を甘く見ていましたね」と回想。小笠原とは、時がめぐって今は中日でチームメートとなり「今でも“俺に打たれているようではまだまだや”といじられます」と懐かしんだ。

 千葉出身の郡司は越境で仙台育英に入学。「東北の皆さんは一生懸命応援してくれました。期待を背負っているなと思っていました。僕は千葉県出身で、仙台に住んでいたのは3年間だけでしたが、ずっと東北出身の気持ちでいました。県外の選手が少なかったのですが、同級生の親御さんに良くしていただいた。東北の人は凄く温かいし、誰かのために見返りを求めずにやってくれる人が多いです。ご飯もしょっちゅう連れていってくれたし、弁当も毎日作ってもらいました。そんな人たちの喜ぶ顔が目に浮かびます」と感謝。

 「後輩たちの活躍に僕も負けていられない。頑張らないといけないと思いますね」と刺激を受けた様子だった。

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