DeNA・京山 プロ1号&2勝!番長初6連勝&ハマスタ17連勝で首位ヤクルトと4差

[ 2022年8月22日 05:30 ]

セ・リーグ   DeNA3―0広島 ( 2022年8月21日    横浜 )

<D・広>2回、本塁打を放つ京山(撮影・西川祐介)
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 DeNAの京山将弥投手(24)が21日、広島戦で7回途中無失点で2勝目、打ってはプロ初本塁打を放つなど投打に活躍。三浦大輔監督(48)政権下では初めての6連勝と、横浜スタジアム17連勝に導いた。貯金も今季最多の9として、首位・ヤクルトには4ゲーム差。京セラドームでの阪神戦を挟み、26日からの本拠地でのヤクルト戦で、本拠地連勝の継続と首位との直接対決に挑む。

 一塁ベンチの前で、牧は両手を頭に当てて「オーマイガッ!」とばかりに驚きのポーズだ。大盛り上がりのベンチと対照的に、打った京山は表情を変えずにダイヤモンドを一周。内心はドキドキだったに違いない。当たってびっくりのプロ初アーチは、1―0の2回2死で飛び出した。

 「いつも“一発いってやろう!”と狙っている。それで本塁打が出て良かった」

 まるで高校球児のように思い切りバットを振った。大道の144キロの高め直球を強振。打球は左翼席最前列に飛び込んだ。球団では18年のウィーランド、日本人では16年の山口(現巨人)以来6年ぶりの投手の一発。プロ6年目、79打席目の初本塁打は、今季初安打となる通算2安打目で、味方もお祭り騒ぎだった。

 自らを援護する一発。後輩の活躍に大いに刺激を受けての快音だった。母校・近江は夏の甲子園で4強入り。自身は2年春、3年夏に出場した16年度卒の先輩は今夏、ドリンクなどを差し入れた。

 「近江が甲子園に出るたびに刺激になる。選抜が準優勝で夏はベスト4。凄く誇りに思う。自分も頑張っている、という姿を見せられればといつも思っている」。エースで4番として投打に活躍したプロ注目の山田陽翔(3年)には「少し頑張りすぎたかも。(次のステージへ)ケアを大事にしてほしい」と心優しい言葉をかけ、自身も負けじと投打で躍動してみせた。

 投げては150キロ前後の直球を軸に6回1/3を6安打無失点。斎藤チーフ投手コーチも「ボールに気持ちが乗り移っていた」とうなる力投だった。見てるか、後輩――。今季2勝目だが中継ぎが多く、先発での白星は昨年8月27日のヤクルト戦以来、約1年ぶりだ。

 チームの6連勝、貯金9はいずれも3年ぶりで番長政権初。ハマスタ連勝は「17」に伸びた。首位・ヤクルトとは4ゲーム差だ。17・5ゲーム差からの史上最大の逆転Vへ。燕のしっぽがいよいよ視界に入ってきた。(鈴木 勝巳)

 ▼DeNA・三浦監督(京山の本塁打は)びっくりした。本人が一番びっくりしていると思う。勢いを付けてくれたし、自分も乗っていけたと思う。ナイスバッティング。(ハマスタでの17連勝は)本当にホームとして最高の球場です。

 《26日からのヤクルト3連戦で最多記録に挑戦》DeNAが横浜スタジアムで6月28日の阪神戦から1分けを挟み17連勝。本拠地17連勝以上は65年南海が大阪球場、80年広島が広島市民球場で記録した各19連勝に次ぐ3球団目の快挙。次回の本拠地開催となる26日からのヤクルト3連戦で最多記録に挑戦する。

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