本領発揮だ!阪神・大山 今季初4安打&復帰後初適時打 満塁でダメ押し打「そこはなんとしても」

[ 2022年8月22日 05:15 ]

セ・リーグ   阪神6―1巨人 ( 2022年8月21日    東京D )

<巨・神>8回、2点適時打を放ち、笑顔の大山(右)(撮影・平嶋 理子)
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 復活を印象づける活躍だった。阪神・大山が新型コロナウイルス感染から復帰3戦目で初の適時打を含む4安打2打点と本領を発揮した。

 「試合になったら、打席に入ってやるだけなので。なんとか勝ちに貢献できて、良かったです」

 初回、3回、5回と安打を積み重ねると、3点差に迫られた直後の8回の第5打席でダメ押しの追加点をたたき出した。1死満塁から左腕・高梨のカットボールを中前2点打。6回1死満塁の第4打席では遊ゴロ併殺に倒れていただけに、「満塁でチャンスが来たので、そこはなんとしても」と強い気持ちで臨み、結果につなげた。4安打以上は20年10月16日ヤクルト戦以来、2年ぶりとなった。

 虎の「満塁男」の面目躍如だ。今季、満塁では12打数7安打、打率・583、17打点を誇る。塁を埋めて大山に打席が回れば、得点確率は爆上がりだ。

 「自分が戻った時にどうやったらチームのプラスになれるかを考える時間もできた。みんなが頑張ってくれているのは、分かっていた。帰った時に頑張ろうと思っていました」

 5日に新型コロナウイルス陽性判定を受けてから3、4日ほど発熱で寝込んだという。それでも脳裏では復帰時に活躍するイメージを描き続けた。この日は8月2日以来17試合ぶりに4番・佐藤輝とのアベック打点もマーク。2人がそろって打点を挙げた試合は今季17戦16勝1敗、勝率・941。打線の飛車角が並び立ち、本来の猛虎打線が戻ってきた。

 大山の療養期間中、チームは3勝9敗と苦戦。本来の姿を取り戻しつつある頼もしき5番打者が、猛虎を再び上昇気流に乗せる。(長谷川 凡記)

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2022年8月22日のニュース