甲子園でファン増えた?DeNA・三嶋がリベンジ投

[ 2021年7月14日 22:56 ]

セ・リーグ   DeNA4―3阪神 ( 2021年7月14日    甲子園 )

<神・D15>最後を締め、伊藤光(左)と握手する三嶋(撮影・椎名 航)
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 DeNAの三嶋一輝は、甲子園で歓声と拍手に迎えられた。伊藤光捕手が「お前ファン増えたな」と右腕に冗談を言う。はにかんでリラックスした右腕はリベンジを遂げた。

 「3点差をひっくり返され、それで寝れなくて。やっぱり、ほんと早くリベンジしないといけないと思った。阪神ファンは熱くて、でも自分の名前がコールされたら、光さんの言葉でリラックスできた」。

 12日の3連戦初戦。三嶋は3―0の9回2死一塁から5連続短打を浴び4失点で敗戦投手となった。衝撃的なサヨナラ負け。守護神の精神面を憂慮した三浦大輔監督は「上がり(オフ)」と説明して、13日はベンチから外した。

 そしてこの日は中1日で再度ベンチ入り。指揮官は試合前に「マウンドで取り返すしかない。三嶋はマウンドに上がる準備ができている」と話していた。

 緊迫した場面で奮投し指揮官の期待に応えた右腕。最後の打者、近本光司内野手を145キロのフォークで遊飛に仕留めると「光さんに“よし、やってやったぞ”と言われた」と明かしガッツポーズもした。指揮官も「三嶋はやり返したと思う」と称えた。

 チームは借金13の最下位。だが4月21日の23試合目中日戦終了時点で3勝16敗4分けの借金13としたことを考えれば、それ以降は踏ん張ったとも言える。

 指揮官はこの阪神戦を2勝1敗で終え「首位阪神にもしっかりと戦える。前半戦は反省点もあるけど、後半戦もこの戦いを続けたい」と前を向いた。

 体勢を整えるには十分と言える1カ月の調整期間。守護神のリベンジを見届けた番長は、真剣な眼差しで8月からの巻き返しを見据えていた。(大木 穂高)

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2021年7月14日のニュース