“憧れの先輩”オリ来田の偉業に燃えた!!明石商・福本「背番8継承男」がコールド発進呼ぶタイムリー

[ 2021年7月14日 05:30 ]

第103回全国高校野球選手権兵庫大会2回戦   明石商8ー0加古川東(7回コールド) ( 2021年7月13日    高砂 )

<明石商・加古川東>初回2死、左前打を放ち一塁へ走る明石商・福本
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 兵庫大会では、19年春夏の甲子園大会でともに4強入りした明石商が初戦突破。衝撃デビューを飾った同校出身のオリックス・来田涼斗から背番号「8」を継承した福本綺羅(ひかる=3年)が2安打1打点で7回コールド勝ちに貢献した。

 偉大な先輩の離れ業に、福本が燃えないわけがなかった。プロ初打席初球本塁打を放ったオリックス・来田が付けていた背番号「8」を継いだ今秋ドラフト候補は4番の仕事を果たしコールド発進に導いた。

 「試合前に(本塁打を)知って刺激になりました」

 初回2死無走者から今夏初打席で左前打を放つと、7―0の6回2死一、三塁から左前適時打。スパイク、打撃手袋、バットは来田から譲り受けたものを今も試合で使っている。「ボールを中に入れて(呼び込んで)フルスイングできるのが来田さんのすごいところ」と、在学中から“崇拝”する。先輩、後輩の垣根を越え、堅苦しい敬語も使わない。私生活でもかわいがってもらっていた先輩に負けじと放った2安打だった。

 12日には「頑張れよ」とLINEで激励されていただけに、恥ずかしいプレーはできなかった。5球団が視察しオリックスの下山真二スカウトも「同じような高い能力は持っていると思います」と評する、まさに“来田2世”だ。「確実性も自分の持ち味。“勝ったよ”と報告したいです」。明石商は2大会連続、夏の甲子園に出場中。来田らが築いてきた伝統を守り抜く。(北野 将市)

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