ソフトバンク・千賀 五輪合宿前最後の実戦登板で6回1失点も直球に課題

[ 2021年7月14日 05:30 ]

ウエスタン・リーグ   ソフトバンク3ー4中日 ( 2021年7月13日    ナゴヤ )

ウエスタン・中日戦に先発し6回1失点の千賀
Photo By スポニチ

 ソフトバンク・千賀滉大投手(28)が13日、20日からの侍ジャパン五輪合宿前最後の実戦登板となるウエスタン・リーグ中日戦に先発し、直球に不安を残した。変化球主体の投球で3安打無四球、8つの三振を奪い6回1失点も75球中、30球投じた直球で奪った空振りは1球だけ。3回途中10失点でKOされた前回6日のロッテ戦の2球より少なかった。

 直球10球を簡単にファウルされた。最速も、前回登板に1キロ及ばない157キロだった。見守った藤本博史2軍監督は「157(キロ)は出ているが高い。ベース板の上で走っていないから芯で捉えられる」と現状を分析した。

 自慢の剛ではなく、「柔」でひとまず感触を上げた右腕は、「自分の中ではたぶん、大丈夫だなと。ひとまず方向性はできつつある」と前向き。それでも「制球は、変化球をたくさん使えば何とかなるので。直球に関しては、まだいろいろと考えるところもある。自分の中でもっともっとやっていかないと」と修正点も挙げた。

 4月6日の日本ハム戦で左足首じん帯を損傷。この日は9日に出場選手登録を抹消された後の初実戦だった。主にフォーム修正に重きを置いたが、自慢の直球はなりを潜めたまま。「真っすぐでねじ伏せられる球というところも、また課題に置いて取り組んでいきたい」。剛腕・千賀を日本は待ち臨んでいる。(井上 満夫)

続きを表示

2021年7月14日のニュース