若菜嘉晴氏 楽天・田中将にあってソフトバンク・石川に足りなかったのは制球力

[ 2021年7月14日 05:30 ]

パ・リーグ   ソフトバンク2ー6楽天 ( 2021年7月13日    ペイペイD )

<ソ・楽>4回無死、茂木に本塁打を打たれガックリの石川(撮影・中村 達也)
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 【若菜嘉晴 視点】田中将にあって、石川に足りなかったものとは?一番はコントロールだ。田中将は意図的にストライクからボールになる球を使ってゴロをうまく打たせていた。一方、石川はどの球種も操れずに「投手」というより、単なる「投げ手」にすぎなかった。

 石川は腕が下がっているフォームが気掛かりだ。直球が抜け、フォークは落ちず、頼みのパワーカーブの制球も安定しない。体の開きが早く、腕だけで投げているので球威もない。後半戦までの約1カ月でしっかりフォームをチェックし、上半身と下半身のバランスを整えてほしい。

 田中将にあしらわれてしまったソフトバンク打線は、もっとゾーンを上げて臨まないと厳しい。低めのボール球に手を出してしまえば相手の思うつぼ。見逃せば球数を投げさせることにもなり、攻略の糸口になるはずだ。(スポニチ本紙評論家)

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2021年7月14日のニュース