“荒れる春場所”尊富士10連勝で110年ぶり新入幕Vへ前進 10日目まで4大関安泰なし

[ 2024年3月19日 18:06 ]

大相撲春場所10日目 ( 2024年3月19日    エディオンアリーナ大阪 )

<大相撲10日目>大の里を押し出しに破る尊富士(撮影・井垣 忠夫)
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 大相撲春場所は19日、エディオンアリーナ大阪で10日目の取組が行われ、全勝の東前頭17枚目・尊富士(24=伊勢ケ浜部屋)が1敗の西前頭5枚目・大の里(23=二所ノ関部屋)と直接対決。新入幕の尊富士が立ち合いから速い攻めで押し出して無傷の10連勝を飾った。これで1敗力士が消え、大の里ら2人に星の差2つを付けてのトップ独走となり、1914年夏場所以来110年ぶりの新入幕Vへ一歩前進した。20日はいよいよ初の大関戦が組まれ、琴ノ若(26=佐渡ケ嶽部屋)との一番となる。

 その琴ノ若は平幕・王鵬に自由を与えず寄り切り。前へ圧力をかける相撲で圧倒し、大関として最初の場所で勝ち越しを決めた。貴景勝は関脇・大栄翔との取組。押し合いになり貴景勝が優勢かと思われたが、最後は突き落としに屈して3敗に後退。カド番脱出は11日目に持ち越されることとなった。大栄翔は鼻のあたりから出血しながらも気迫で星を5勝5敗の5分に戻した。

 その他大関勢では、豊昇龍が結びの一番で一瞬の上手投げで関脇・若元春を下し7勝3敗。霧島は平幕・平戸海に下手投げで敗れ7敗目。土俵際で耐える展開から粘りを見せるも及ばず、勝ち越しへ後がない状況となった。この日も2大関が敗れ、10日目まで4大関安泰が一度もない“荒れる春場所”になっている。

 また、2敗で優勝争いに食らいついていた東前頭12枚目の湘南乃海は高安に突き落としで敗れ3敗に後退。翠富士は琴勝峰に相手に2日連続の肩透かしを決め5勝目を挙げた。

<大相撲春場所成績上位>
10勝0敗 尊富士
8勝2敗 大の里、琴ノ若

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