34歳・入江陵介 100m背泳ぎでパリ逃し無言…日本競泳界初の5大会連続五輪へ200mで巻き返す

[ 2024年3月19日 20:18 ]

競泳パリ五輪代表選考会第3日 ( 2024年3月19日    東京アクアティクスセンター )

<国際大会代表選考会>男子100メートル背泳ぎ決勝、競技を終え松山(右)と握手を交わす入江(撮影・岡田 丈靖)
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 男子100メートル背泳ぎで34歳の入江陵介(イトマン東進)は、2位になったものの、54秒10で派遣標準記録(53秒21)を突破できず、パリ五輪切符に届かなかった。

 パリ代表になっていれば、北島康介氏、松田丈志氏の4大会連続を超え、日本競泳界では単独最多となる5大会連続五輪の偉業だった。レース後は失意からか、取材エリアを無言で通過した。

 昨年5月に肩を負傷。同7月の世界選手権の100メートル背泳ぎは8大会目の出場で初の予選敗退に終わった。ケガの影響で筋量が落ち、夏以降は体重が2キロ以上減少。1月の北島康介杯では自己ベストから2秒以上遅いタイムで、急成長中の松山に屈した。感覚を取り戻すため、出場すれば9大会連続だった2月の世界選手権は回避。今大会に照準を合わせていたが、“本命種目”の100メートル背泳ぎでは悔しい結果となった。

 今大会は200メートル背泳ぎにもエントリー。大ベテランが再びパリ切符にアタックする。

 ▽競泳パリ五輪への道 個人種目は、今大会の決勝で日本水連の定める派遣標準記録を突破して2位以内に入れば五輪代表に内定する。派遣標準記録は17~23年に開催された五輪、世界選手権の準決勝10位(準決勝のない種目は予選10位)の記録のうち最高記録を採用。昨夏の世界選手権の優勝者にも五輪出場権を付与する方針だったが、日本は金メダルなしに終わり内定者は出なかった。

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