大の里 全勝の尊富士に押し出され2敗に後退「最低の相撲」 11日目の貴景勝戦へ「明日は何も考えず」

[ 2024年3月19日 18:44 ]

大相撲春場所10日目 ( 2024年3月19日    エディオンアリーナ大阪 )

<大相撲10日目>ガックリと花道を引き揚げる大の里(撮影・井垣 忠夫)
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 1敗で西前頭5枚目の大の里(23=二所ノ関部屋)が、全勝で新入幕の東前頭17枚目・尊富士(24=伊勢ケ浜部屋)に押し出された。大の里は琴ノ若(26=佐渡ケ嶽部屋)と並ぶ2敗へ後退した。

 「今まで通りいけばいいのに楽して勝とうとした。最低の相撲を取ってしまった」

 立ち合いで胸から当たり右上手を引くと体を開き、すぐさま投げにいった。尊富士にそのスキをつけ込まれ、寄って出られて土俵下まで飛び出した。

 角界では初顔合わせだが、1学年上の尊富士とは高校、大学で対戦があり2勝2敗。この日朝稽古後は「今日の一番は大事だけれど、重く考えずに思い切りいきたい。この状況を楽しみたい」。入幕2場所目の大の里と新入幕力士による優勝争いへの注目度を歓迎するように語っていた。結果的にその決意は達成できなかった。

 「明日は何も考えずにいくだけです」。11日目は初顔合わせの貴景勝戦。10日目の反省も生かす、結びの一番とする。

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