“令和の怪物”落合が十両で9戦全勝「運良く勝てただけ」土俵際逆転で動きの良さ見せるも反省の弁

大相撲夏場所9日目 （ 2023年5月22日    東京・両国国技館 ）

＜大相撲夏場所9日目＞土俵際まで英乃海（下）に攻められるも突き落としで勝利した落合（撮影・西海健太郎）
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　西十両8枚目の落合（19＝宮城野部屋）が英乃海（33＝木瀬部屋）を破って9戦全勝とした。“令和の怪物”は十両2場所目も快進撃を続けた。

　鋭い立ち合いから左おっつけで押し込んでいくと、逆に右からおっつけられて後ろを向かされたがくるっと1回転。向き直ったところは土俵際で後がなく、英乃海の左喉輪に体は後ろへ傾いたが左足一本残って逆転の右突き落とし。最後は少しでも体勢を立て直そうと、土俵際の残り足を右足に入れ替えるフットワークの良さも見せた。

　「勝負どころで攻めの甘さがあった」と最初の左おっつけで攻めきれなかったことを反省。「あまりよくなかった。たまたま運良く勝てただけ」と9連勝にも表情はさえなかった。「勝つことも一つの仕事だと思っているので、どういう形だったとしても白星を手にできたことはラッキーなこと。でもこれからのことを考えれば、あいう相撲はよくないと思っています」。まだ十両2場所目の19歳は、勝ち負けだけではなく内容にもこだわっていた。

　デビュー3場所目の力士が十両で初日から9連勝するのは史上初。遠藤（現幕内）以来となる所要3場所での幕内昇進が、日に日に現実味を帯びてきた。