脇田紗良が復活V「希望が見えた」3季連続CS参戦へ望み サーフィンホワイトバッファロー日向プロ

[ 2023年3月5日 19:01 ]

サーフィンホワイトバッファロー日向プロQS3000最終日 ( 2023年3月5日    宮崎県日向市・お倉ケ浜海岸 )

優勝し、都築虹帆(左下)、野中美波(右下)に担がれ笑顔の脇田紗良
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 女子決勝は脇田紗良(20)が10・25点(5・25+5・00)で池田美来(15)との争いを制し優勝した。19年ワールドゲームズ(WG=世界選手権に相当)日本代表の脇田が、同格の大会を制すのは初めて。サーファー一家で生まれ育った20歳が、今年の国内初戦で大きな成果を上げた。

 決勝は開始2分過ぎの1本目に3発のターンで5・00点を出すと、4分過ぎの2本目には一発技ながら大きなターンを披露し5・25点。その後の25分間は波に恵まれずに得点を伸ばせなかったが、先手必勝が功を奏して優勝。浜辺へ上がるとライバルたちから担ぎ上げられてガッツポーズ。「凄くほっとしている。久しぶりの優勝でモチベーションが上がった」と笑顔全開だった。

 昨年はプロ最高峰のチャンピオンシップツアー(CT)のシード権を争うチャレンジャーシリーズ(CS)にフル参戦も、6月にインドネシアで食中毒となり、しばらくは1日に味噌汁1杯しか取れないほどの体調不良に陥った。筋肉が落ちて体重も6キロ減。体とサーフボードのバランスも悪くなり、6月以降の5戦は全て2桁順位。その後も体調不良を繰り返すなど、散々な1年となった。

 反撃を期す23年は、シーズンを前に技術系のコーチとトレーナーを付けて体力強化。食中毒になる前よりも強い体を作り上げ、「足腰を強くした。疲れなくなったし、パドルが強くなった」。無理を押した昨シーズンも「海外では試合をするだけで、どこかしらうまくなる」と貴重な経験となり、今大会の結果につなげた。

 3000ポイントを加算したことで、CS出場を争うクオリファイシリーズ(QS)アジアランキングも6位に急浮上。出場権が与えられる上位3人まで約1100ポイント差に迫った。今後はオーストラリアでQS3000と同5000の2戦に出場予定。「CSに入るなら優勝が絶対条件だった。優勝して希望が見えた」と脇田。どん底から大逆転でCSへ、勢いに乗っていく。

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2023年3月5日のニュース