準V田中大貴　CSに前進「初めて“努力は裏切らない”と思えた」サーフィンホワイトバッファロー日向プロ

サーフィンホワイトバッファロー日向プロQS3000最終日 （ 2023年3月5日    宮崎県日向市・お倉ケ浜海岸 ）

＜サーフィンホワイトバッファロー日向プロ最終日＞準決勝でガッツポーズをする田中大貴
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　男子は田中大貴（24）が日本勢最高の2位に入った。決勝ではフィリピン選手に惜しくも敗戦。それでもQSアジアランキング3位は日本勢トップ。昨年はわずかな差で進出を逃した上位カテゴリーのチャレンジャーシリーズ（CS）進出へ前進し、「悔しさよりも、やりきったという思い。人生で初めて“努力は裏切らない”と思えた」と達成感を口にした。

　昨年10月に国内大会で右足首の靱帯（じんたい）を損傷。痛みが引かないまま11月には台湾での国際大会で5位に入るなど意地を見せた。今大会にはメンタルコーチを帯同し、試合前にさまざまなシミュレーションを行うことで、好結果に結びつけた。「いろんな試練があったが、今の結果につながっている」と穏やかな笑みを浮かべた。

　21年6月に同じくトップサーファーの野呂玲花と結婚。同年12月には第1子となる長女が誕生し、その後に野呂は競技復帰を果たした。夫婦でそれぞれの目標へ突き進んでおり、「いい意味で切磋琢磨できている」と語る。今後はCS進出を決定づけるため、一家そろってオーストラリア遠征して2大会に参戦予定。「ジャッジの傾向を研究して、オーストラリアでも頑張りたい」と意気込んだ。