埼玉、進撃止まらん!開幕10連勝 トライ、ゴール、PG、DG 山沢拓、一人で25得点

[ 2023年3月5日 04:53 ]

ラグビーリーグワン第10節   埼玉30―15東京ベイ ( 2023年3月4日    熊谷ラグビー場 )

<埼玉・東京ベイ>後半、山沢拓がこの日2つ目のトライを決める(撮影・篠原 岳夫)
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 3試合が行われ、昨季王者で首位の埼玉(旧パナソニック)が2位・東京ベイ(旧クボタ)との首位攻防戦を30―15で制し、開幕10連勝をマークした。SO山沢拓也(28)が逆転トライを決めるなど、2トライ、3ゴール、2ペナルティーゴール(PG)、1ドロップゴール(DG)をマーク。一人で25得点を稼いでプレーヤー・オブ・ザ・マッチ(POM)に選ばれた。東京ベイは今季初黒星(8勝1分け1敗)を喫した。

 トライ、ゴール、PG、DG。ラグビーにおける全得点パターンを山沢拓が1試合で網羅した。ゴール成功率100%もマークする大暴れで「スコアにつなげることができて良かった」と胸を張った。

 まずは前半13分、正面約22メートルの先制PGに成功。3―3の同25分には、敵陣左から華麗なランとステップで約50メートル独走しインゴールへ。防御ラインをかわした一時勝ち越しトライに「狙っていたので抜き切れて良かった」。続けて右タッチライン際からゴールも決めた。10―12の後半10分にはキックを駆使して敵陣へ運び、最後は自ら逆転トライ。同28分には2戦連続のDGで意表を突いた。

 これまでは一人で考え込むことも多かった寡黙な男は、家族の存在に支えられている。3歳の長男と接していると「無邪気な子供から学ぶ。くよくよしていられない」と、考えすぎる性格を改めるように。本来の魅力である意外性のプレーが随所に出るようになった。次節は昨季プレーオフ決勝の再戦となる東京SG戦。ファンタジスタは「1対1で前に出ることができればいい試合になる」と早くもゲームプランを練っている。

 ≪前半リードも…≫東京ベイは、前半は敵陣で反則を誘い、SOフォーリーが4PGを決め、12―10で折り返したが後半に失速。相手が誇る屈強なディフェンスを攻略できず、インゴールが遠かった。好機をミスで逃してノートライ。フラン・ルディケ・ヘッドコーチは「取り切れなかったことが(相手との)差」と受け止めた。CTB立川主将はプレーオフでの再戦を望み「次は勝つ」と静かに雪辱を誓った。

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