【東京マラソン】大迫傑は日本人3位「順位は微妙」も「次につながった」MGCは出場明言せず

[ 2023年3月5日 11:16 ]

東京マラソン ( 2023年3月5日    東京都庁~東京駅前 42・195キロ )

<東京マラソン>ゴールへ向かう大迫(撮影・西海健太郎)
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 男子で前日本記録保持者の大迫傑(ナイキ)は、2時間6分13秒(速報値)で日本人3位の9位だった。デソ・ゲルミサ(エチオピア)が2時間5分22秒で優勝した。

 前半は鈴木健吾(富士通)が保持する2時間4分56秒を上回るペースで推移。だが、その後はペースが上がらず、30キロを過ぎて井上大仁や山下一貴の三菱重工勢が前に出る展開となった。大迫は冷静にレースを運び、終盤は山下一貴(三菱重工)との日本人トップ争いに。40キロを過ぎて右脇腹痛で患部を押さえるシーンがあり、其田健也(JR東日本)にもかわされてフィニッシュした。

 「順位は微妙ですけど、MGCの出場権を獲得できたし、最後までしっかりと、後半1キロ落ちてしまったけど、そこまではしっかり走れたので。またトレーニングしっかりして次につなげたい。しっかり走りきって次につながった。しっかり休んでから、次のことを考えたい」

 東京五輪後に引退を発表したが、昨年2月に現役復帰を表明。もう一度、極限の勝負に挑みたかった。同五輪以来のマラソンとなる昨年11月のニューヨークシティ・マラソンでは2時間11分31秒で5位。元日のニューイヤー駅伝出場後はケニアに渡り、準備を進めてきた。「気合が入っているからではなく、いつも通りベストな場所を選んだ」。最高のパフォーマンスを引き出すルーティンが分かっていた。

 今大会は復帰後初となる国内マラソン。10月のパリ五輪代表選考会「マラソン・グランド・チャンピオンシップ(MGC)」出場権も懸かる舞台だが「自分自身がコントロールできない要素を一生懸命追いかけるより、自分自身の体と対話しながら走りたい」と自然体で臨んでいた。

 MGCについては「出場するかは確定していない。1回休んでみてから、どういった目標でやるかはコーチと判断して、向かっていきたい」とも話した。パリを目指すかどうかは未定だが、日本トップクラスの実力を示した。

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2023年3月5日のニュース