欧勝馬が十両優勝「上でも優勝できるように頑張りたい」幕下、十両を制して次の夢は幕内V

[ 2022年11月27日 16:37 ]

大相撲九州場所千秋楽 ( 2022年11月27日    福岡国際センター )

<九州場所千秋楽>優勝決定戦で大奄美(左)を破り、十両優勝を決めた欧勝馬(撮影・成瀬 徹)
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 十両の優勝争いは決定戦にもつれ込み、欧勝馬(25=鳴戸部屋)が大奄美(29=追手風部屋)を破って混戦を制した。

 3敗で十両単独首位だった欧勝馬が、1差で追う4敗の大奄美に押し出しで敗れて4敗に後退。最大5人で優勝決定戦の可能性もあったが、4敗の北青鵬(20=宮城野部屋)、天空海(31=立浪部屋)、剣翔(31=追手風部屋)は相次いで敗れた。

 欧勝馬と大奄美の2人による決定戦となり、頭を下げての押し合いから土俵際に詰まった欧勝馬が相手の左腕を手繰ってうまく体を入れ替え、最後は右で極めるように抱えて押し出した。

 勝てばその時点で優勝が決まる本割は「一番だけで決めたかったけど体が硬くなって。今日の一番だけ凄く緊張しました」と力を出し切れなかった。それでも決定戦で本割の雪辱を果たし「凄くうれしいです」と喜びを表した。

 学生横綱の実績を持って入門し、幕下15枚目格付け出しデビューから1年。「幕下でも優勝、十両でも優勝できたので、もっと大きい目標を考えて上でも優勝できるように頑張りたい」。早くも幕内優勝を視野に入れ、大きな夢を描いた。

 ◇欧勝馬 出喜(おうしょうま・でぎ)本名=プレブスレン・デルゲルバヤル。1997年4月9日生まれ、モンゴル・トブ県出身の25歳。17歳で来日、千葉・柏日体高(現・日体大柏)に豊昇龍らとともにレスリング留学。16年の全国高校総体レスリング120キロ級優勝。日体大で相撲を始め、1年時に全国学生選手権3位。2年時に全国大学選抜十和田大会優勝、全国学生体重別無差別級優勝。3年時に全国大学選抜宇佐大会優勝、全日本大学選抜金沢大会優勝、全国学生選手権3位。4年時に全国学生選手権優勝。日体大を卒業後、鳴戸部屋に入門。21年九州場所、幕下15枚目格付け出しで初土俵。22年夏場所で幕下優勝。翌名古屋場所で新十両。1メートル89、154キロ。

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2022年11月27日のニュース