日翔志が三段目優勝 首の大ケガ乗り越え来場所は初の幕下へ「感慨深いです」

[ 2022年11月27日 16:22 ]

大相撲九州場所千秋楽 ( 2022年11月27日    福岡国際センター )

<大相撲九州場所千秋楽>三段目優勝決定戦、日翔志が押し出しで一翔を破る(撮影・中村 達也)
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 7戦全勝同士の三段目優勝決定戦は、日翔志(25=追手風部屋)が一翔(18=立浪部屋)を下し、自身3度目の各段優勝を決めた。

 立ち合い張ってから押し込んでいった日翔志は少し引いたところで攻め返されたが、動きよく右に回り込みながらはたいて体を入れ替えて押し出し。激しい相撲を制した。

 昨年夏場所で初土俵を踏み、同年秋場所で序二段優勝と順調に番付を上げていった矢先、首に大ケガを追った。3場所連続全休を経て今年の夏場所で復帰も「完治することはない」という。相撲勘にも不安を残す中での三段目優勝に「ちょっと感慨深いです。うれしいです」としみじみ語った。

 来場所は初めて幕下に昇進する。「負け越さないこと」と最低限の目標を掲げ「幕下はそこまで甘くないと思うので、焦らずゆっくり番付を上げていこうと思います」と上を見据えた。首のケガと付き合いながらの土俵、来年は焦らず自分のペースで関取を目指していく。

 ◇日翔志 忠勝(ひとし・ただかつ)本名=沢田日登志。1997年(平9)8月14日生まれ、東京都立川市出身の25歳。幼少期に立川練成館で相撲を始め、新潟・能生中3年時に全中3位。埼玉栄高3年時に全国選抜宇佐大会3位。日大3年時に全国学生体重別大会無差別級準優勝。4年時に全国学生体重別大会無差別級優勝。卒業後は日大事業部に就職。1年間の社会人生活を経て追手風部屋に入門。21年夏場所で初土俵。21年秋場所で序二段優勝。その後、首の大ケガで3場所連続休場。22年夏場所で序ノ口から復帰。翌名古屋場所で序二段優勝。1メートル81、143キロ。

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2022年11月27日のニュース