アルゼンチンが13年ぶりにイングランド撃破 23年W杯で日本と同組 ラグビーオータムネーションズS

[ 2022年11月7日 02:30 ]

ラグビーオータムネーションズシリーズ   アルゼンチン30―29イングランド ( 2022年11月6日    英トゥイッケナム )

 世界ランキング8位のアルゼンチンが同5位のイングランドに30―29で逆転勝利を収め、秋のテストマッチ初戦で白星を飾った。両チームは来年のW杯フランス大会で、日本と同じ1次リーグD組に入る。9月9日に互いの大会初戦で対戦することが決まっており、307日後の“本番”に向けて、白熱の80分間を繰り広げた。

 試合前から降り続ける雨の影響で、前半はボールが滑るピッチコンディションが状態が続き、試合も低調な内容だった。互いに相手陣でペナルティーを獲得してはショットで3点を加えるの繰り返しとなり、1トライを挙げたイングランドが13―12とわずか1点だけリードし、ハーフタイムに入った。

 晴れ間がのぞいた後半、先に試合を動かしたのもイングランド。2分、CTBファレル主将のショットで3点を加えたが、すぐさま反撃に転じたのがアルゼンチンだった。6分、右ラインアウトから練り込まれたムーブで一気に左サイドへ展開すると、最後はWTBボフェリが快足を飛ばして左隅へ逆転トライ。4分後にはSOカレラスがルーズボールを拾うと約55メートルを独走し、チーム2トライ目。その後は一度は逆転を許したが、23、29分とボフェリがPGをきっちり決めて再逆転。1人で計25得点を挙げたウイングの活躍で、13年ぶりにイングランドから白星を奪った。

 黒色のセカンドジャージーに、選手それぞれの名前が背番号の上に入る新しい試みでホームでの秋初戦に臨んだイングランドにとっては、手痛い1敗となった。12日には4年ぶりの対戦となる日本代表戦が待つ。再びホームで黒星が重なれば、名将エディー・ジョーンズ・ヘッドコーチの周辺がにわかに騒がしくなることは必至だ。

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2022年11月6日のニュース