西村優菜4位浮上 米ツアー直行必ず!Vで予選会免除

[ 2022年11月6日 04:30 ]

女子ゴルフツアー TOTOジャパンクラシック第3日 ( 2022年11月5日    滋賀県 瀬田GC北C=6616ヤード、パー72  )

<TOTOジャパンC・第3日>18番、バーディーを決め、ギャラリーの拍手を受けながらガッツポーズする西村優菜(撮影・井垣 忠夫)
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 今季国内ツアー終了後に米ツアー最終予選会(12月、米国)に挑戦する西村優菜(22=スターツ)が6バーディー、1ボギーの67で回り、14位から通算10アンダーの4位に浮上した。今大会に優勝すれば予選会免除で米ツアー参戦の権利が得られ、最終日は4打差からの逆転Vを狙う。上田桃子(36=ZOZO)が通算14アンダーで初日から首位を守る完全Vに王手をかけた。

 夢へとつながるパットが鮮やかに決まった。最終18番のパー5。残り110ヤードの3打目はピン奥4メートルにつけた。西村は「手前の傾斜で戻ってくるのが嫌だったのでしっかり突っ込もうと。しょうがないかなという感じです」。下りの難解なラインを残すのは覚悟の上。そして決めた。右手で3度、ガッツポーズ。4打差は十分にV圏内だ。

 国内で唯一の米ツアー公式戦。「年間でもメジャーとこの試合はトッププレーヤーの試合。自分の中でも高いランクの試合」と言った。既に12月の最終予選会(米国)へのエントリーを済ませているが、今大会で優勝すれば米ツアー参戦の権利も得られる。8日間144ホールに及ぶ過酷な予選会免除での米進出が見えてきた。

 フェアウエーキープは初日から14分の10→11→12と上昇中。この日の朝までに左右に散っていたショットの原因を分析。「下半身が止まっていた感じがあった。ステップ打ちをしたり下半身始動の感じで調整しました」。通算6勝のうち初Vから3勝目まで6、3、5打差の逆転V。最終日のまくりは得意としている。

 今週、男子ツアーでは注目の蝉川泰果がプロデビュー。同じ関西出身で同学年の西村は小学校時代から旧知の仲。「“せみたい”と呼んでます(笑い)。日本オープンは格好良かった」と刺激ももらった。米ツアーの4差はいつも以上の差を感じるという。だからこそ、「一生懸命プレーして自分が伸ばさないとチャンスはない」と言い聞かせた。逆転の西村が目の前のチャンスを生かし、夢の米ツアー切符をつかみ取る。

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2022年11月6日のニュース