稲森佑貴「我慢のゴルフ」で69で回り2位から首位に浮上

[ 2022年11月6日 04:40 ]

男子ゴルフツアー マイナビABCチャンピオンシップ第3日 ( 2022年11月5日    兵庫県 ABCGC=7217ヤード、パー70 )

第3日、8番でティーショットを放つ稲森佑貴。通算13アンダーで単独首位
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 今季2勝の稲森佑貴(28=国際スポーツ振興協会)が5バーディー、2ボギーの69で回り、通算13アンダーの203で2位から首位に浮上した。1打差の2位に64をマークした堀川未来夢(29=Wave Energy)らが並んだ。首位から72と伸ばせなかった河本力(22=フリー)が5位に後退。プロ転向初戦の蝉川泰果(21=東北福祉大)は70で回り、4アンダーの35位となった。

 ツアー屈指の安定感を誇るショットが不調でも、スコアを伸ばした。首位に立った稲森は「全体的に我慢のゴルフ。ちょっと波があった」とホッとしたように話した。

 3番までに2バーディーを奪う絶好のスタート。ところがこの後、昨シーズンまで6季連続フェアウエーキープ率1位を誇るティーショットがぶれだした。この日だけで5度もフェアウエーを外し「ずっと気持ち悪い状態。試行錯誤したが、はまってくれなかった」と首をかしげた。

 ラウンド後、日没まで30分ほどのわずかな時間を練習場で費やした。「イメージだけでも(良くしたい)」とドライバーショットを調整。3打差以内に8人がひしめく混戦に「4アンダーか5アンダーを出せればいいかな」と、逃げ切りに必要なスコアを思い描いた。

 ≪未来夢 会心64!19位から2位に≫ボギーなしの8バーディーと会心のラウンドだった。堀川は今大会ここまで最少となる64で回り、19位から2位へと一気に浮上した。原動力は好調なパット。「距離感、タッチが良かった」と自賛した。昨年は首位タイで迎えた最終日に伸ばせず、逆転を許した苦い思い出がある。今年は1打差を追う立場で「パットが入るかどうかは時の運もあるので、ピンチなく回りたい」と、勝負の日曜日をにらんだ。

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