高木1000Mで6連覇も小平ロス!?「気付かないところで気持ちの波が小さくなっているのかも」

[ 2022年10月23日 18:41 ]

スピードスケート全日本距離別選手権最終日 ( 2022年10月23日    長野市エムウェーブ )

女子1000メートル 優勝し、笑顔で手を振る高木美帆
Photo By 共同

 女子1000メートルは北京五輪金メダルの高木美帆(28=日体大職)が1分14秒63で6年連続6度目の優勝を果たした。ライバル不在の中で1500、3000メートルに続く3冠を達成したが、自身の大会記録から0秒42遅れ「全体的に体が氷をはう感覚を作り出せなかった。(大会新を出した)1500メートル以外は世界で戦えるところまで持って来られていない」と表情はさえなかった。

 前日の500メートルを最後に小平奈緒さん(36=相沢病院)が現役を引退した。1000メートルは18年平昌五輪で小平が銀、高木が銅とそろって表彰台に立った種目。2人で競い合い、高め合ってきた距離だ。今回はライバル不在の状況。高木は“小平ロス”について「現段階では強く感じていない」とした上で「ぎりぎりの戦いがテンションを上げてくれることはあるかもしれない。気付かないところで気持ちの波が小さくなっているのかもしれない」と実感のない部分でパフォーマンスに影響している可能性を口にした。

 今季から8年間在籍したナショナルチーム(NT)を離れ、昨季までNTコーチを務めたオランダ人のデビット・コーチと新チームを結成。現在、選手は高木しかおらず練習環境は大きく変わった。試行錯誤の中で迎えた初戦を終え「収穫も反省もある盛りだくさんの大会になった」と強調。今大会で得た情報を分析して、今後の活動に生かしていく。

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