19歳の川崎春花が今季2勝目「強いゴルファーでありつづけたい」マスターズGCレディース

[ 2022年10月23日 17:47 ]

女子ゴルフツアー NOBUTA GROUP マスターズGCレディース最終日 ( 2022年10月23日    兵庫 マスターズGC=6585ヤード、パー72 )

<マスターズGCレディース 最終日>15アンダーで優勝した川崎春花(撮影・成瀬 徹)
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 首位で出たルーキーの川崎春花(19=フリー)が5バーディー、2ボギーの69で回り、通算15アンダーで混戦を制し、9月の日本女子プロ選手権コニカミノルタ杯以来となるプロ2勝目を飾った。19歳175日でのツアー2勝は畑岡奈紗、宮里藍、笹生有花に続く史上4番目の年少記録となった。

 約30センチの短いウイニングパットを沈めると、帽子のつばにちょこんと手を添えて観客からの祝福の拍手に応えた。4打差を逆転しての初優勝とは違う、首位タイから出て1打差の接戦を制した2勝目。川崎は「前回優勝してから今シーズン中にもう1勝したいと思っていた。前回はまさか優勝できると思っていなかったけど、今回は最終日最終組という中で優勝できたので凄くうれしかったです」と声を弾ませた。

 レギュラーツアーでは初めての最終日最終組。スタートホールで手が震えていて、「あ、緊張しているんだな」と気がついた。1番パー4で約3メートルから3パットのボギー発進。逆にそれがカンフル剤になった。「2番ホールは絶対にバーディーを取る」とバウンスバックに成功。通算14アンダーで首位に並んで迎えた後半も、12番でボギーを叩きながら続く13番でバーディーを奪い返す。そして15番パー5で第3打を70センチに寄せてこの日5個目のバーディーとし、混戦を抜け出した。

 19歳のプロ1年目。9月のメジャーでの初優勝から、翌月に早くも2勝目をつかんだ。一見順風満帆にも見えるが、その裏では苦しんでいた。優勝翌週から2戦連続の予選落ち。メジャー覇者としていきなり注目を浴び、周囲の環境の変化に戸惑い、プレッシャーに押しつぶされそうにもなった。9月末のミヤギテレビ杯ダンロップ女子。食事に向かう車中で急に気分が悪くなって、引き返した宿舎で嘔吐したこともあった。だけど、負けなかった。「まぐれと思われないように」と、強い気持ちでつかんだ2勝目だ。

 「2勝目が難しいと聞いていたので、今シーズン中に絶対にするぞと。4日間の大会で2勝目を挙げることができて、凄く良かったです」と笑った川崎。03年度生まれの先頭を走る19歳は、今後に向けて「強いゴルファーであり続けたいなと思っています」と力を込めた。

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