池田勇太が8アンダーで3年ぶりツアーVへ首位発進、左首痛抱えるも「気持ち良かったです」

[ 2022年9月15日 17:11 ]

男子ゴルフツアー  ANAオープン第1日 ( 2022年9月15日    北海道 札幌GC輪厚C(7063ヤード、パー72)優勝賞金2000万円 )

<2022ANAオープンゴルフトーナメント初日>9番、第3打を放ち行方を見つめる池田(撮影・会津 智海)
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 10、17年大会覇者の池田勇太(36=フリー)が8バーディー、ボギーなしの64で回り、8アンダーで首位発進した。首痛の影響で3週ぶりの復帰戦となったが、ショット、パットが噛み合った。20年に連続年優勝は「11」で途切れたが「仕切り直しV」へ、好スタートを切った。

 左半身は決して万全ではない。首筋には3カ所、針を打ったままプレーした。36歳。「年には勝てない」と苦笑する。それでも強くたくましい池田が帰って来た。17番パー5では残り249ヤードの2打目を3Uで1・5メートルにつけた。イーグルは逃すも楽々バーディー。最終18番では残り111ヤードの2打目を50度でベタピン。一気に首位に踊り出た。

 3週ぶりの復帰戦となった。「基本的に試合は休みたくない。自分の仕事場なので…」。だが左半身は限界だった。8月の長嶋茂雄招待・セガサミーカップ2日目、左首に痛みが走った。そのまま出場を続行したが、3日目には首が動かなくなったという。フジサンケイ・クラシックから2週連続で休養。普通の生活に戻るにも1週間を要した。

 10、17年大会の覇者は「2週間休むのが嫌でもどかしかった。特別な思いがある輪厚、ANAオープンでこういうスタートが切れて気持ち良かった。ゴルフ場にも力をもらった」と振り返った。15年から理学療法士の廣瀬堅太郎氏と二人三脚で肉体と向き合ってきた。治療だけでなく食事、生活のリズムも見直した。この日もラウンド後の練習は控え、治療に急いだ。

 今季はゴルフパートナー・プロアマに次ぐ2度目の首位発進。09年から続いた連続年優勝は20年に「11」で途切れたが、相性のいいコースでの好スタート。池田が「仕切り直しV」を射程に捉えた。

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