【18日開幕 関西大学ラグビーAリーグ】天理大 日本一奪回へ「凡事徹底」 谷口「ボコボコにしたい」

[ 2022年9月15日 08:02 ]

肩を組んで笑顔の天理大・谷口永遠(左)と岡崎慶喜
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 日本一を知る選手は少なくなった。21年1月11日、早大に55―28で快勝して初優勝を飾った天理大。その一戦に途中出場したフッカー谷口永遠(4年=関大北陽)は「1年生のときから試合に出してもらっている。自分から発信して、プレーや声で引っ張ることを心がけています」と言葉に力を込める。

 Aリーグ6連覇を狙った昨季は3位にとどまり、大学選手権は初戦の4回戦で明大に17―27で敗れた。迎えた今季は日本一奪回を目標に掲げながらも「凡事徹底」を合言葉に、足もとから見つめなおした。「部室の靴を並べたり、当たり前のことを当たり前にする。関西で(頂点を)獲れなかったのはそういうところかな、と話し合った」。春季トーナメントは京産大と両校優勝。8月の菅平合宿では帝京大に7―55で敗れたが、明大とは12―12で引き分けた。

 プレーだけでなく、ムードメーカーとしてもチームを引っ張る。小学生の頃は野球に打ち込み、中学でも続ける予定だったが「クラブ体験でラグビー部に行ったら、そのまま入部させられた」と苦笑いを浮かべる。ただ、そこで楕円(だえん)球に出合い能力が開花。今では1メートル73、102キロの体格でボールキャリーも得意とする。

 大池中で一緒にラグビーをしていたのが、昨季日本一に輝いた帝京大で今季主将を務めるCTB松山千大。関大北陽時代には松山擁する大阪桐蔭に敗れ、花園行きを阻まれた。「今でも仲が良いんですけど、今年の選手権ではボコボコにしたいですね」。大学ラストシーズンは、もう悔しい思いはしない。

 ◇谷口 永遠(たにぐち・とわ)2001年(平13)2月22日生まれ、大阪府出身の21歳。大池中から関大北陽を経て天理大に進学。20年にはジュニア・ジャパン入り。1メートル73、102キロ。野球は阪神を応援しており、好きな選手は佐藤輝明。

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