【18日開幕 関西大学ラグビーAリーグ】京産大 共同主将は「東男」 タフな家村が日本一へ導く

[ 2022年9月15日 08:01 ]

関西連覇、日本一に向けてガッツポーズで意気込む京産大・家村健太
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 関東出身の男が今、関西から打倒関東に燃えている。昨季王者の京産大で今季、共同主将を務めるのが家村健太(4年=流通経大柏)だ。昨季の大学選手権準決勝・帝京大戦にフル出場しながら30―37で敗れた。

 「試合の内容は点差以上の差があったと思うし、普通にしていては関東に勝てないと感じた。その中で、今季のスローガンを“タフ”にしました」

 今年1月、共同主将のフランカー福西隼杜(はやと、4年=報徳学園)とともに元日本代表SOの広瀬佳司監督(49)に呼ばれ、2人でスローガンを考えるよう伝えられた。「“関西を制覇して日本一”という目標を決めて、そのために何を掲げたら京産が強くなれるか。それを考えたときに、戦術だけじゃなく気持ちの面も必要なんじゃないかと」。練習中、メニューの合間は常に走るなど細部にもこだわってきた。

 京産大では数少ない関東出身。両親が関西出身だったことから、千葉の実家を離れることを決断した。最初は「関西人は口が荒いイメージ」だったものの、京都に来てみると「みんなフレンドリーで溶け込みやすかった」。ランやパス、キックなど高い攻撃センスを誇り、1年時から出場機会を重ねて現在は大黒柱に成長した。

 その姿に元日本代表CTBの元木由記雄GM(51)も「リーダーシップを発揮しているし、体を張るプレーもできるようになった」と目を細める。京産大にとって、24季ぶりの関西連覇が懸かるシーズン。SOやCTBをこなす家村が、その先にある日本一に向けてチームをけん引する。

 ◇家村 健太(いえむら・けんた)2001年(平13)2月8日生まれ、千葉県出身の21歳。小1でラグビーを始め、八千代RFC、ビッグブルーJr.を経て流通経大柏に進学。1メートル77、93キロ。家族は両親と兄。趣味は映画観賞など。

 〇…規格外の怪物ルーキーが開幕スタメンに名を連ねそうだ。シオネ・ポルテレ(1年=目黒学院、写真)は高校時代はプロップなどFWでプレーしていたが、京産大では「トンガにいたとき以来」というバックスに回ることになりそうだ。1メートル84、110キロの体格ながら、50メートル走は5秒9。突破力は抜きんでており「日本に来てから優勝したことがない。今年、日本一になれるように頑張りたい」と意気込んだ。

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2022年9月15日のニュース