東洋大が大金星 29年ぶり関東大学ラグビー1部、いきなり王者・東海大を撃破

[ 2022年9月12日 04:33 ]

関東大学ラグビー リーグ戦1部   東洋大27ー24東海大 ( 2022年9月11日    秩父宮 )

<東海大・東洋大>東海大から金星を挙げ喜ぶ東洋大フィフティーン(撮影・郡司 修)
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 4試合が行われ、リーグ戦グループでは29年ぶりに1部に復帰した東洋大が初戦で4連覇中の王者・東海大を27―24で破る番狂わせを起こした。東洋大の1部での勝利は92年11月15日の日大戦(5―3)以来30年ぶり。日大は2部から昇格の立正大に44―33、法大は大東大に26―19で、それぞれ逆転勝ちした。対抗戦グループAでは昨季大学選手権優勝の帝京大が立大に88―0で圧勝して白星発進した。

 かつては元日本代表プロップ故・原進氏(プロレスラー阿修羅原)らを輩出した古豪・東洋大が、昇格初戦で大波乱を起こした。

 セットプレーとディフェンスで東海大のミスを誘い、サインプレーや速攻から5トライ。南アフリカ出身の超大型新人、ウーストハイゼンは2メートル11の身長で相手ラインアウトにプレッシャーをかけ、後半36分に逆転トライを決めたWTBボンドら途中出場組の活躍も光った。三洋電機(現埼玉)では主将も務めた就任5年目のOB福永昇三監督は「最後まで諦めないタックルが良かった」と選手たちを称えた。

 1部所属は93年が最後。20年には2部優勝もコロナ下で入れ替え戦が中止となり、ロック斎藤主将は「先輩たちの思いも背負ってやろう」と言い続けた。10―19と逆転された後半8分には「自分たちはまだ何も成し遂げていない。チャレンジしよう」と鼓舞。王者相手の善戦に満足しかけていたチームを立て直した。リーグ戦デビューのウーストハイゼンも「全員でパッションを出して戦った」と充実の笑みを浮かべた。

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2022年9月12日のニュース