ベンガルズも苦杯 延長でスティーラーズに敗れる 昨季SB出場の2チームはともに黒星スタート

[ 2022年9月12日 09:03 ]

延長の終了間際に決勝のFGを決めたスティーラーズのボズウェル(AP)
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 昨季のスーパーボウルに出場したベンガルズは11日、地元シンシナティ(オハイオ州)でスティーラーズとの今季開幕戦に臨んだが、勝機がありながら延長の末に、そのスーパーボウルでラムズに屈したときと同じスコアの20―23(前半6―17、延長0―3)で敗れた。

 ラムズも8日の開幕戦でビルズに10―31で敗れており、昨季のスーパーボウルに出場した2チームはともにホームの初戦で黒星。2020年ドラフトの全体トップ指名選手でもあるベンガルズのQBジョー・バーロウ(25)は53回中33回のパス成功で338ヤードと2TDをマークしたが、自己ワーストの4インターセプトを喫し、7回サックされて試合の流れを変えることはできなかった。

 ベンガルズは14―20で迎えた第4Q残り2秒、バーロウからこの日10回のレシーブで129ヤードを稼いでいるWRジャマー・チェイス(22)に6ヤードのTDパスが通って同点。しかしエバン・マクフィアソン(23)のキック(PAT=1点)は、スティーラーズのセーフティー、ミンカー・フィッツパトリック(25)にブロックされ、試合は10分の延長にもつれこんだ。

 延長(スティーラーズが先攻)では両チームともにFGを1度ずつ失敗。しかし終了直前、スティーラーズのクリス・ボズウェル(31)に53ヤードのFGを決められてベンガルズは敗れ去った。

 2004年から先発だったQBベン・ロスリスバーガーが昨季限りで引退したスティーラーズは開幕戦に限ると3連勝。敵地での試合で貴重な白星をもぎとった。

 2017年ドラフトでベアーズに全体2番目に指名され、昨季はビルズに在籍したミッチ・トゥルビスキー(28)は38回中21回のパス成功で194ヤード、1TDという内容だったが、自陣20ヤード地点での延長残り56秒からのドライブでは、9ヤード、26ヤード、10ヤードのパスを成功。これがボズウェルの決勝FGにつながった。

 チーム名をワシントン・フットボールチームから変更したコマンダーズ(旧レッドスキンズ)は地元ワシントンDCでジャガーズを28―22(前半14―3)で退けて白星発進。昨季コルツに在籍したQBカーソン・ウェンツ(29=16年から5シーズンはイーグルス)は313ヤードと4TDをマークして勝利に貢献した。

 2018年のドラフト全体トップ指名ながら、昨オフにブラウンズからパンサーズにトレードされていたQBベイカー・メイフィールド(27)は地元シャーロット(ノースカロライナ州)で行われた開幕戦に先発。相手は4シーズン在籍した古巣ブラウンズだったが24―26(前半7―17)で敗れて新天地初戦は黒星となった。

 メイフィールドは27回中16回のパス成功で235ヤードと1TD。パンサーズは最大14点差をはねのけて、第4Q残り1分13秒に24―23と逆転したものの、残り8秒、ドラフト4巡目指名(全体124番目)だったブラウンズの新人ケイド・ヨーク(21)に58ヤードのFGを決められて再び試合をひっくり返された。

 昨シーズンまでファルコンズ一筋に14シーズン在籍し、今年3月にコルツにトレードされていたQBマット・ライアン(37)も敵地ヒューストン(テキサス州)でテキサンズと今季初戦を迎えたが、試合は延長の末に20―20(前半3―10、延長0―0)で引き分け。第4Qを17―0として追いついたものの勝利にまでは至らなかった。

 ライアンは50回中32回のパス成功で352ヤード、1TD。その唯一のTDパスは第4Qの残り1分54秒にWRマイケル・ペリマンJR(24)に通した15ヤードの同点TDだった。

 <開幕週の結果>
 ▼8日
ビルズ31―10*ラムズ
 ▼11日
ジャイアンツ21―20*タイタンズ
*バイキングス23―7パッカーズ
チーフス44―21*カージナルス
セインツ27―26*ファルコンズ
*ベアーズ19―10 49ers
スティーラーズ23―20(延長)*ベンガルズ
イーグルス38―35*ライオンズ
*ドルフィンズ20―7ペイトリオッツ
レイブンズ24―9*ジェッツ
*コマンダーズ26―24ジャガーズ
ブラウンズ26―24*パンサーズ
*テキサンズ20―20(延長)コルツ
*チャージャーズ24―19レイダース
*カウボーイズ(試合中)バッカニアーズ
 ▼12日
*シーホークス―ブロンコス

 *はホームチーム

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