比嘉 圧巻の5差逆転V 今季3勝目で初の賞金王見えた「有利になったかな」

[ 2022年9月12日 04:20 ]

日本、韓国、アジアツアー共催 シンハンドンヘ・オープン最終日 ( 2022年9月11日    奈良県 KOMACC=7065ヤード、パー71 )

5打差逆転Vを決めた比嘉一貴
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 5打差の5位から出た比嘉一貴(27=フリー)が7バーディー、1ボギーの65で回り、通算20アンダーまで伸ばし、今季3勝目を逆転優勝で決めた。終盤17、18番の連続バーディーで一気に首位を捉えた。日本、韓国、アジアツアーの共催大会を制し、同海外ツアーのシード権も獲得。6月のBMW日本ツアー選手権森ビル杯以来のツアー通算5勝目となった。

 比嘉にはラインが見えていた。最終18番、バーディーパットは約7メートルの下りスライスライン。「入る自信はありました。最後まで諦めない気持ちは大事ですね」。17番で初めて首位に立ち、18番で引き離した。日、韓、アジアツアーの共催。「負けたくない気持ちは強かった」と大和魂も込めた。

 圧巻の5打差逆転だった。1番から3連続バーディー。1番で50センチ、3番では30センチにつけ、100ヤード以内のウエッジがさえた。終盤、17、18番では勝負を決めた。米ツアー3勝の金施佑(韓国)と同組だった第3日、グリーンを外した後の処理や1つのバーディーで流れをつかむすべに「実力差を感じた」と漏らした。すぐにその経験を生かした。

 今季3勝目。初の賞金王にも「有利になったかな」と笑った。この優勝で韓国ツアー5年、アジアツアー2年のシード権も獲得。既に米下部ツアーのQスクール(予選会)にもエントリーした比嘉は「いろいろと扉が開けたと思う」。韓国メディアから小さな体で距離を飛ばす秘訣(ひけつ)を聞かれ「クラブの恩恵を受けてると思います」と謙遜。1メートル58の体で大きな野望を手にした。

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2022年9月12日のニュース